ブックキュレーターhonto編集員
美しき和楽器の世界へ。箏(こと)の魅力を楽しむ本
奈良時代から伝わる日本の伝統楽器・筝(こと)。古くは貴族が雅楽の演奏でたしなんだものですが、現代はクラシック音楽とも交流し、新たな地位を占めつつあります。近年では、マンガ『この音とまれ!』のヒットをきっかけに、その魅力に目覚めた人も多いことでしょう。ここでは、そんな箏の知識を深めることができる本を集めました。
- 1
- お気に入り
- 455
- 閲覧数
-
正月の定番曲「春の海」の作曲者にして、近代の大検校・宮城道雄の随筆集です。伝統的な邦楽と西洋音楽の融合を図り、新たな音楽世界を創造。400曲以上の曲を作るだけでなく、楽器の開発にもたずさわりました。盲目であった彼の言葉を口述筆記した文章は、みずみずしくウィットに富み、感受性も豊かで惹きつけられます。
-
現代邦楽を代表する箏曲家・沢井忠夫の伝記本です。彼は既存の概念を超え、音楽のジャンルにとらわれず、前衛的な筝曲を生み出しました。沢井に師事した著者により、来歴や活動の記録、演奏旅行の裏話から失敗談までが、豊富な資料をもとにまとめられています。邦楽の世界に新天地を切り開いた、稀代の筝曲家の素顔がうかがえます。
-
「日本のモーツァルト、箏のセゴビア」と評された全盲の筝曲家・衛藤公雄の生涯を描いたノンフィクション。彼は戦後まもなく渡米し、数々の名ホールでリサイタルを成功させ、筝が世界に通用する楽器であることを証明しました。自由を愛した邦楽界の異端児が、日本文化の魅力を世界に知らしめた足跡が熱く語られています。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です