ブックキュレーター翻訳家・ライター 柳澤はるか
木ってすごい!森と暮らしを考える
映画『かもめ食堂』のロケ地を目指してフィンランドの森を歩いたことがあります。そのとき何とも言えない幸福感と深い心の落ち着きを感じ、森には不思議な力があることを知りました。日本でも、木々と触れ合うことでリフレッシュしている方は多いはず。私たちの暮らしを支え、癒やし、守ってくれる森のこと。もっと知ってみませんか。
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森に行くと、気持ちが良い——建築家である著者は、森が人に与えるポジティブな影響に着目し、人を健康に導く住居のあり方を探求します。本書では、森林ウェルビーイングの先駆者たちを追ってスリランカやフィンランドを取材。この本を読むだけでも自分の中の自然のリズムが呼び起こされ、深いリラックスを感じます。
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私たちが普段から体感している「自然に触れるとリラックスする」現象について、医学博士号を持つ研究者の著者が科学的根拠をもとにやさしく解説。森林セラピーの実践法を一般の人向けに紹介しています。瞑想、ハンモック、星を眺める、ヒノキ風呂など、様々なヒントが掲載され、コロナ禍でのセルフケアにも役立ちます。
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私たちが今、キャンプや散策をして楽しんでいる森。または、うっそうとして近寄りがたい森。これらはいつからそこにあり、誰が手入れをし(あるいは放置し)、今の姿になっているのでしょうか。昔の日本人はどんな風に森と関わっていたのでしょうか。そして今後はどう関わっていくべきなのか。そんな疑問に答えてくれます。
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森の力はリラックス効果だけではありません。土地の性質に根付いた「ホンモノの」森であれば災害にも強いのだと、この本が教えてくれました。本書では、東日本大震災の際に大津波を押し返すように生き抜いた森の例を紹介。その森は、津波に乗って流れてきた大量の車を、しっかりと受け止めてくれていたのです。
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日本は国土の7割近くを森が占めていますが、フィンランドやスウェーデンもまた、森林比率が高い国々。木を生かした北欧の建築や家具デザインの背景には、どのような哲学があり、暮らしがあり、歴史があるのでしょうか。その豊かな世界を、北欧の古民家を長年研究する著者が、豊富な写真とともに案内します。
ブックキュレーター
翻訳家・ライター 柳澤はるか1985年生まれ、東京大学文学部言語文化学科卒。20代後半、偶然訪れた北欧の国々にシンパシーを覚えたのをきっかけに北欧の研究をはじめ、現在は、翻訳や執筆、講演などをとおしてフィンランド文化を中心に発信している。訳書に、フィンランドのベストセラーコミック『マッティは今日も憂鬱――フィンランド人の不思議』『マッティ、旅に出る。――やっぱり今日も憂鬱』、フィンランド独特の精神「SISU」と幸せの秘密にせまる実用書『フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)』(いずれも方丈社)がある。東京在住、森の暮らしとの2拠点生活を模索中。
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