ブックキュレーターhonto編集員
私的な世界を覗き見できる。作家や詩人、殺人犯など多様な2人の往復書簡本
時に文通は対話よりも濃密な交流を生み出し、本人も自覚していなかった本音を暴き出します。そんな私的な世界を覗き見ることができるのは、往復書簡本の特権です。ここでは作家や詩人、癌闘病中の学者や殺人犯など、さまざまな立場や状況に置かれた人たちのやり取りを集めました。手紙を通して変化していく2人の関係性も要注目です。
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又吉直樹と武田砂鉄、同年代の人気作家同士が新聞紙上で交わした1年半にわたる往復書簡です。数回しか顔を合わせたことがないという2人のやり取りは、独特の空気感を保ちながらあてどもなく進んでいきます。明確な軸がないからこそ生まれる自由な思索からなる文章は、読めば読むほど癖になるはずです。
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詩人・谷川俊太郎と、ホスピス医療に携わる医師・徳永進が、約2年にわたり交わした往復書簡です。医師は臨床現場で見つめたさまざまな死を綴り、詩人はそれに詩と散文で応えます。類い希なる「死」と「詩」のやり取りから、命について考えさせられる一冊です。
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三島由紀夫と川端康成という文豪の2人が親交を深め、決別に至るまでの往復書簡です。三島の東京大学在学中から始まった交流ですが、川端のノーベル文学賞受賞を機に三島の文面は一変。自決の4ヵ月前に出した手紙を最後に幕を下ろします。知性と情熱あふれる文章や、書簡に秘められた三島の思いに引き込まれます。
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この本では、池袋通り魔殺人事件の犯人・造田博とフリージャーナリストの著者による手紙のやり取り、そして考察がまとめられています。拘置所から友人に宛てた手紙で「造田博教を作りました」と記した造田。造田博教とは何か、また無差別殺人に駆り立てたものとは・・・。文通という手段を通して事件の闇に迫ります。
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