ブックキュレーター丸善有明ガーデン店 上西健治
SDGsのための平和実現ディスカッション
1月27日は「国際ホロコースト記念日」です。ホロコーストの犠牲者に思いを馳せる「国際ホロコースト記念日」はアウシュヴィッツ強制収容所が解放された日に因みます。このような過去の虐殺や紛争は現在でも形を変えて世界に蔓延しています。この機会に「戦争」と「平和」について考えることでみなさんもSDGsに参加してみませんか。
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ホロコーストの存否について争われた訴訟事件についてのノンフィクション。この本は「ナチスによる大量虐殺」はなかったと主張する歴史学者を完膚無きまでに叩き潰した闘争の記録です。記憶や歴史は風化し、ときに誤読され、歪曲されます。それを正しく認識し伝えるのは、わたしたち全員の責務ではないでしょうか。
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紛争地帯を外から眺めているだけでは決して実現できない、武力でも実現できない、本当の意味での平和を目指して中村哲氏が奮闘した軌跡が綴られています。そしてそれは普段声高に「世界に平和を」などと謳い、安全な地にいて現実的な行動を起こさない私たちに向けて、反省と奮起を促すものでもあります。
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負債論 貨幣と暴力の5000年
デヴィッド・グレーバー(著) , 酒井 隆史(監訳) , 高祖 岩三郎(訳) , 佐々木 夏子(訳)
筆者グレーバーは「負債」を貨幣の起源から紐解き、その自明性に異を唱えます。まず人間同士の信頼関係に基づく「交換」が「負債」の元であり、このような「モラル」と対立する形で、資本主義経済は人間関係を断絶したと主張しています。結果、それが戦争の一因となる諍いや暴力の元ともなったのではないでしょうか。
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世界の子ども兵 見えない子どもたち 新装版
レイチェル・ブレット(著) , マーガレット・マカリン(著) , 渡井 理佳子(訳)
学校に通い、勉強に励むように、紛争地帯では当然のごとく戦場に駆り出される子供たち。その多くが学校というものを知らないまま消えていったり、心に傷を負って成長していきます。世界の紛争地帯で著者が現地調査を行い、その実態を明らかにした上で世界規模での子供の人権保護の必要性を説いていきます。
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へいわとせんそう
たにかわ しゅんたろう(ぶん) , Noritake(え)
「へいわのぼく」と「せんそうのぼく」は何がちがう?「へいわのかぞく」と「せんそうのかぞく」は?「てきのかお」と「みかたのかお」のちがいは?平和にある世界と戦下の世界で異なるもの、たとえ戦争をしていても同じように大切にするものがあることを、この本はことばを尽くさずに伝えてくれるのです。
ブックキュレーター
丸善有明ガーデン店 上西健治2015年、丸善津田沼店に入社。学生時代の趣味であった書店めぐりが高じて書店業界に飛び込んだ。入社後書店業界の想像以上の肉体労働に驚愕。2020年、新規オープンする丸善有明ガーデン店に異動を希望した。専門書全般を担当。現在は明日は明日の風が吹くをモットーに精進中。最近のマイブームはスパイス集め。
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