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「学校」ってなんだ?これからの教育のあり方について考える教育社会学の本
私たちは当たり前のように学校に通い、教育を受けます。ですがそもそも「学校」や「教育」とはなんのためにあるのでしょうか?ここで紹介する本は、これからの教育のあり方について私たちに問いかけます。時代とともに学校や教育の形も変わっていくもの。教育社会学の世界を覗いて、新しい「学校」の姿を学びましょう。
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学校って何だろう 教育の社会学入門
苅谷 剛彦(著)
「どうして勉強するの?」「校則はなぜあるの?」といった問いに対して、社会学者である著者が常識にとらわれずに回答を試みた本です。「毎日中学生新聞」で連載していたものを再構成しているので、中学生でもわかりやすい文体で書かれています。学校や校則についてフラットに考えられ、視野が広がる一冊です。
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学校というと、テストや成績表を思い浮かべる人も少なくないでしょう。評価を気にして勉強した方もいるはずです。しかし、そもそも何が評価されていたのでしょうか。テストの点数だけではなかったはずです。評価とはいったいなんなのか、海外との比較、時系列の変遷によって明らかにしていきます。
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学校というと教師と生徒、生徒同士の絆など、感動や美談というイメージで語られることが多いものです。実際に子どもが大きく成長する学校では、多くの感動が日々生まれていることでしょう。一方、その光によって見過ごされてしまっている、多くのリスクもはらんでいます。そのリスクを、実例をもとに分析しています。
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この本では、教育学と哲学を専門とする著者が日本の学校教育に真っ向から向き合います。全員が同じ時間割で行動し、同じ教材を利用して学ぶ現在のシステムは、当たり前だけど何かがおかしい。著者は哲学の視点をもってその歪みを解き明かしていきます。子どもたちのためを思った熱意ある提言に胸が熱くなる一冊です。
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日本では出身家庭と地域という2つの要素によって、大きな教育格差が生まれていると著者は説きます。そこから生じる「緩やかな身分社会」について、膨大なデータとともに徹底検証したのがこの本です。教育格差のメカニズムや、今後の対策について学びたい人に強くオススメします。
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