ブックキュレーターhonto編集員
毎度、世の中をお騒がせしています。本物とニセモノをめぐる物語
大切にしている宝石が実は人造だったら、観光の目玉のはずの絵巻物が後世の偽作だったら。人々を欺く贋作事件や歴史を覆すような偽書事件は珍しくありません。逆に、演出とわかっていても感動する動物ドキュメンタリー、完成度の高さや話題性から大人気のニセモノもあります。本物とニセモノが繰り広げる不思議なドラマを覗いてみましょう。
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中世の貴重な資料として多くの研究者が調査し、30以上の市町村がその郷土史に引用してきた系図や絵図。それが実は江戸後期に作られた偽物であったとしたら。京都に程近い山城国椿井村を拠点とした農民であり国学者、椿井政隆は、なぜ膨大な偽文書を作成したのか。歴史研究の成果を覆す偽文書誕生とその手法に迫ります。
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元素構成は天然と変わらない人造ダイヤモンド、作者の没後に残された原版から印刷された版画、それらは本物といえるでしょうか。偽造と承知の上で収集されるシェイクスピアの署名入り契約書、レプリカとわかっていながら見る者をうならせる古代の洞窟絵画もあります。本物と偽物が織りなす物語を描いたユニークな一冊です。
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偽書をめぐる騒動は、古くから数多くあります。正史をひっくり返すために作られたもの、正史に都合の悪いものに偽書のレッテルを貼ったものなどさまざまです。さらには、徳川家康など著名人の格言が、実は別人のものであるという例も数えきれません。本書は、数々の偽書騒動を紹介し、日本史に与えた影響を考察します。
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アーブル美術館とは、親子3人による絵画ユニットです。3人は名作の呼び声高い絵画を独特のタッチで模写します。本物とは明らかに異なる画風にもかかわらず、ちょっと絵が好きな人なら、ひと目見ただけでもとになった絵が思い浮かびます。オリジナルとは異なる、贋作ならではの美的センスが堪能できる楽しい一冊です。
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