人類は感染症に翻弄されてきた！教科書では学べない歴史の裏側がわかる本

著者が2014年に執筆したものを、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて加筆したものです。人類と感染症の関わりを「人類の進化と歴史」に照らし合わせて、まとめています。人類は昔から感染症と濃密に関わり、そして戦い続けてきました。新型コロナウイルスもそのうちの一つに過ぎない、ということがよくわかることでしょう。

感染症の蔓延が、どのようにして人類の歴史に影響を与えてきたのかが解説された本です。古代ローマ人はマラリアへの耐性があったため、耐性のないゲルマン人はローマを攻められなかったことなど、さまざまなエピソードが紹介されています。感染症がなかったら、今のような歴史になっていなかったことがよくわかる一冊です。

歴史のなかで繰り返されてきた「感染症に対する日本人の対処法」をまとめた一冊。古墳時代からスペイン風邪が猛威を振るった大正までの歴史が紹介されています。江戸時代も隔離や給付金のような政策があったなど、現代との比較もおもしろく、「歴史上終息しないパンデミックはない」という言葉が胸に残ります。

池上彰と増田ユリヤという2人のジャーナリストが、対談形式で感染症と人類の戦いの歴史を紹介した本です。感染症の前後で社会はどう変わったか？という視点で、歴史的出来事を読み解いています。遣唐使によって天然痘が流行り、奈良の大仏が建立されたなど、豊富なエピソードが読みやすくまとめらた一冊です。

黒死病やペスト、マラリア、チフス、コレラ、AIDS、血友病などが、戦争の歴史に与えた影響をまとめられた一冊です。人類はこれまでさまざまな感染症と向き合い、多数の犠牲を払いながらもそれらを乗り越えてきたことを知ることができます。歴史と医療に精通した著者の、説得力のある語り口も印象的です。