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日本人は制服が大好き!?制服の文化・歴史について広く学べる本
学校や職場など、日々の生活において目にすることが多い制服。制服には、着ている人はもちろん、それらを見る人にとってもさまざまな思い入れや憧れがあり、ときには「制服」を通すことで、対象の印象がガラリと変わってしまうこともあります。堅実な評論から軽妙なエッセイまで、制服の文化や歴史について書かれた本を集めました。
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学校制服の文化史 日本近代における女子生徒服装の変遷
難波 知子(著)
1880年代から1930年代にかけての、女子学生の制服の変遷を論じた研究書です。当時の社会情勢や教育制度のなかで、制服にはどのような意味があり、普及・変容していったのかが丹念に検証してあります。服飾文化の観点から制服の歴史を俯瞰できるのも特徴で、写真や図版も多数収録。資料集としても価値のある一冊です。
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戦後日本における、中学・高校の制服の特性を考察した論述書です。多くの学校の事例や人々の証言・資料などを参考にしつつ、教育思想・文化の一環として制服の意義を捉え直しています。管理と自由の線引き、流行や社会風俗としての特徴、生産側の戦略など、多様な側面から学校制服が果たしてきた役割を読み解きます。
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セーラー服と女学生 100年ずっと愛された、その秘密
内田 静枝(編著)
美術館での企画展示にともない発刊されたセーラー服に関するガイドブックです。近代に導入され、女子学生の制服として定着。その後、100年以上も親しまれてきたセーラー服の魅力を、各界の愛好者たちが語ります。写真やイラストも豊富で、時代ごとのデザインの変遷や有名校のスカーフの結び方などもまとめられています。
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日本の制服150年 イラストで見る制服のデザイン
渡辺 直樹(著)
それぞれの職種や種別ごとに、日本の制服を図解で紹介した制服図鑑です。細部に至るまで丁寧に描かれたイラストに加え、各制服の構造や機能、時代背景が詳しく解説されていて、汎用性の高い資料集の側面もあります。付属する小物の名称や階級章などの用語説明もあり、視覚的な理解はもちろん予備知識も備わった良書です。
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