ブックキュレーター作家 澤田瞳子
歴史小説はこんなに面白い! 澤田瞳子の厳選5冊
歴史時代作家・澤田瞳子による「歴史小説はこんなに面白い」企画。1 初心者にお勧めする短篇歴史小説、2 ビジネスに役立ちそうな歴史小説、3 自身が偏愛してきた歴史小説、4 同世代のライバル作家のお勧め作品、5 ぜひ読んでほしい自身の作品、の順番でご紹介していきます!メディアミックスで注目された作品の原作にもぜひ注目ください。
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初心者の方に特にお勧めしたい短編は、夢枕獏さんの「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」。『陰陽師』の記念すべき一話目。映画やコミックになっているし、 登場人物と物語の動きだけで、平安という時代の空気を 味わえるように書かれています。
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異聞浪人記
滝口 康彦(著)
ビジネスに役立ちそうな歴史時代小説として『異聞浪人記』は、江戸時代のサラリーマンとも称される武士たちの凄絶な物語。現代とは 何もかもが異なり過ぎるがゆえにかえって、その悲哀が強く胸を打つ。なお 表題作は「切腹」「一命」のタイトルで二度、映画化されている点も注目だ。
ブックキュレーター
作家 澤田瞳子1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学院博士前期課程修了。奈良仏教史を専門に研究したのち、2010年に長編作品『孤鷹の天』でデビューし、同作で中山義秀文学賞を最年少で受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞、第2回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。16年『若冲』で直木賞候補、親鸞賞を受賞。20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一賞を受賞。その他の著書に『日輪の賦』『大宰府の詩』『与楽の飯』『腐れ梅』『火定』『龍華記』『落花』『稚児桜』、「京都鷹ヶ峰御薬園日録」シリーズ、エッセイ『京都はんなり暮し』などがある。21年5月『星落ちて、なお」(文藝春秋)上梓。
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