歴史小説はこんなに面白い！ 今村翔吾の厳選５冊

短篇集で歴史時代小説の初心者でも非常に読みやすい。司馬遼太郎作品の入門として、まずこれを読むことができたら、中編や連作短篇に進んでみては？

ビジネスに役立ちそうな歴史小説として城山三郎さんの『雄気堂々』。渋沢栄一の物語で、2021年のNHK大河ドラマにもなっているのでちょうどいい。 いざ自分が同じような場面で悩んだときに、 即効性はないけど漢方薬のように効いてくるかも⁉

自身が偏愛してきた歴史小説として『鬼平犯科帳』は、池波さんがお亡くなりになって30年経つのに、 いまなお愛されている。僕自身も何度も読み返していますし、 シリーズものを書くときの教科書にしています。

奈良時代に起こった日本史上最古パンデミック。天然痘――。政治の混迷、医療への不信、偽神による詐欺などが緻密に描かれ、今の時代にも通じる。人間は1300年もの間、何も進歩していないのか。一方、それを乗り越えてきたという歴史があるのも事実。そこから今、我々は何を学ぶのか。そのきっかけをくれる一冊である。

時代小説は苦手。ハードルが高い。古臭いものじゃないの？そう思っている方にこそ読んで欲しい。そう願いながら、読んだ方々に後悔させぬよう、全力でこのシリーズに向き合っています。かつて伝説と呼ばれ引退した火消が、江戸三百諸侯の中で「最も貧乏」な大名の火消を立て直す。熱い火消たちが織り成す、私の原点の物語です。