ブックキュレーター作家 武川佑
歴史小説はこんなに面白い！武川佑の厳選5冊
歴史小説家・武川佑による「歴史小説はこんなに面白い」企画。1.初心者にお勧めする短篇歴史小説、2.ビジネスに役立ちそうな歴史小説、3.自身が偏愛してきた歴史小説、4.同世代のライバル作家のお勧め作品、5.ぜひ読んでほしい自身の作品、の順番でご紹介していきます！実は海外舞台の作品や芥川作品にも歴史小説の鉱脈はあるのです。
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志に死す
池波正太郎（著） , 藤沢周平（著） , 菊池寛（著）
池波正太郎、藤沢周平、山本周五郎・・・名だたる作家の名短編を一挙 に収録されています。歴史小説の初心者の方に特にお勧めしたい短編は、藤沢周平「木綿触れ」。あまりの出来の完璧さに泣きました！
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ビジネスに役立ちそうな歴史小説としてお勧めしたいのが『背教者ユリアヌス』。仕事の辛さって毎日短いスパンで色々なことをやらなければ いけない消耗が大きい。だからこそ長いスパンの物語を 日々読むことでバランスを取ることが大切なのでは。
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地獄変・偸盗 改版
芥川 龍之介（著）
自身が偏愛してきた歴史小説として、芥川龍之介の「時代もの＝王朝もの」の中でも、本人が「一番の駄作」と 評した『偸盗』。実は芥川のエンタメ作家としての本領が発揮 されている。本当は紹介したくなかったです！
ブックキュレーター
作家 武川佑1981年、神奈川県生まれ。立教大学文学研究科博士課程前期課程（ドイツ文学専攻）卒。書店員、専門紙記者を経て、2016年「鬼惑い」で第1回「決戦！小説大賞」奨励賞を受賞。甲斐武田氏を描いた書き下ろし長編『虎の牙』で作家デビュー、第7回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞。19年に勝頼期を書いた『落梅の賦』、21年には室町幕府第６代《籤引き将軍》足利義教と、片腕少女の、兵法サバイバル『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』を上梓。「小説宝石」で『甘う握り飯 於くらの越前炊飯日記』連載中。
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