ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
最近買った事件ものノンフィクション5冊!
相変わらず事件ものノンフィクションは最新刊が出るたびに買ってる。そしてそれらは本当に興味深い!最近買った事件ものノンフィクション本がこれ。
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著者と犯人の面会のやり取りが面白い。犯人は深キョンの写真集を手土産に要求しといて、何冊か持っていくと「もう飽きた」と次に別の本の差し入れを要求。とにかく面会のたびに著者は本やら写真集を持っていくが、11回目の面会以降犯人からの面会を拒否される。なんで?って感じですよ。もうちょっとで事件の核心を聞けると思ったのに!その後は裁判傍聴がメインな構成だけど犯人との面会のくだりはマジで興味深い。
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すでに時効となってる「グリコ森永事件」。147通にも及ぶ脅迫状、600点以上の遺留品、この事件の犯人の中心人物がキツネ目の男だった!当時の警察幹部、犯人グループと直接言葉を交わした被害者、企業幹部など著者の徹底した長年の取材で事件の真相をついに暴露!といっても憶測なんだけどね・・・いいところで犯人を取り逃がした県警の幹部の自殺は衝撃だった。
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完落ちとは全面自供することらしい。著者が2年に渡り取材したのが元捜査一課の大峯氏。彼が担当した事件の犯人は次々に犯行を暴露していく。なぜ大峯氏の取り調べで犯人たちは完落ちしたのか。かなり面白い。しかも連続ノックアウト殺人事件、練馬3億円強奪事件など知らない事件もあった。とにかく取り調べ室での犯人とのやり取りは緊迫感ある。さらに大峯氏が警察を辞める経緯も衝撃的だった。
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この事件は本当に胸くそ悪い。事件の概要を知ってるので、殺害方法の現場の再現の箇所は読んでて辛いし、犯人たちに対して怒りしかない。犯人の3人のうち1人は死刑になったけど納得がいかない!この本は殺された女性の人生がメインなんだが、読んでてさらに辛くなり、犯人に対してもさらに怒りが湧いてくるとしか言えない!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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