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古典こそが未来を照らす。経済と社会を解き明かした名著
社会秩序も経済も混迷して先が見えず、多くの人が将来に不安を抱いています。時代をサバイブするための自己啓発本が次々に出版されていることは、その証左でしょう。しかし将来が見えないからこそ、古典に学ぶ価値があります。ここで紹介する社会や経済の仕組みを解き明かす名著を読めば、あわてずに未来を見据えるヒントがつかめるかもしれません。
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資本論 経済学批判 第1巻1
カール・マルクス(著) , 中山 元(訳)
資本主義という経済の仕組みから逃れることは、まず難しい現代。本書以上に、資本主義の仕組みに明確な答えを与えた書物はありません。なぜ必死に働かなくてはいけないのか。なぜ貧富の差が生まれ、拡大していくのか。資本主義のルールを解明し、その疑問に答えていきます。
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イギリスの経済学者ケインズが記した、現代経済学の基礎となる名著。この本が出た当時の古典派経済学では、市場は自然に調整されるため、長期的に見ると失業は存在しないとされていました。しかし、その後の世界恐慌で大量失業が発生。この理論と現実との齟齬を本書は指摘し、経済学に変革をもたらしました。
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政治と経済は密接に関わっています。そして、それらはどちらも人々が「社会」と呼ぶものに対して強烈な影響を与えます。この政治と経済の関係を丹念に分析したのが本書です。さまざまな職業の経済活動という視点からの分析も含まれているので、ビジネスパーソンにもオススメできる一冊です。
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近代とはいかなる時代か? モダニティの帰結
アンソニー・ギデンズ(著) , 松尾 精文(訳) , 小幡 正敏(訳)
「社会」は政治や経済だけで説明し尽せるものではありません。人々の思惑などが複雑に絡まり合って形成されているのが、私たちの暮らす社会であり、そのミクロな視点から社会の変化を分析、予測したのが本書です。不安や信頼などの個人の心情は、社会の変化とどう関係するのかを明らかにしています。
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資本主義と自由
ミルトン・フリードマン(著) , 村井 章子(訳)
資本主義という経済の仕組みは時代に応じて少しずつ変化しています。近年、資本主義への変化に最も大きな影響を与えたのが新自由主義という考えです。時代を席巻する新自由主義とはいったいなんなのか。現代の経済の仕組みを、より深く理解するために読んでおきたい一冊です。
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