文明は滅んだけど、それなりに楽しく生きてます！スローライフな終末コミック

人類最後の生き残りになった少女と人の言葉を話せる柴犬が、ゆるーく旅をするお話です。野生動物が普通にしゃべったり、宇宙人夫婦が畑仕事をしていたりする独特な世界観が魅力的で、「どうして人類は滅んだのか？」なんて詮索はするだけ野暮です。頭をからっぽにして、少女と柴犬のウィットに富んだ雑談を楽しみましょう。

誰もいなくなった近未来の日本で、ツーリング旅を続ける少女たちの物語。かつての観光地で記念撮影をしてみたり、食糧を探すために廃墟を探索してみたり。ストーリーはのんびりですが、そこかしこに遺されている「戦いの爪痕」が、文明崩壊の悲劇が起きた経緯を物語っています。つい考察がはかどってしまうタイプのお話です。

レトロな半装軌車に乗り、荒廃した世界を旅する2人の少女。どこまでも続く廃墟都市の内部には、さまざまな文化・宗教・兵器の痕跡が残っているが、生存者は数えるほどしかいません。平和だった時代を知らない少女たちが、戦いの果てに滅んだ世界を客観的に眺めつつ、ただただ人として生きていこうとする静かな物語です。

人の時代があっけなく終わった世界。ある1体のメイド型ロボットは、行方不明の「ご主人様」を探すために終末世界を旅しています。主人公はロボットですが、人間と同じ食糧をエネルギー源にできるため、行く先々の食材を使って料理をします。飯テロ描写が巧みなので、グルメ系コミックが好きな方ならハマるはずです。

「文明崩壊後のファンタジー世界」を描いたコミックです。現実世界をモデルにした終末系とはひと味違う、ファンタジー好きにも新鮮な驚きを感じさせてくれる作品に仕上がっています。飢えと渇きに悩まされ、危険生物だらけの終末世界であっても「生きるのって素晴らしい！」と思わせてくれるポジティブな作風が魅力的です。