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マヤ・アステカ文明の国。はじめて触れるメキシコの文学
南北アメリカの間に位置し、複雑な歴史と独特の精神性を持つ国、メキシコ。アステカ文明の神をタイトルに掲げた小説『テスカトリポカ』の直木賞受賞をきっかけに、この国に興味を持った方もいるはずです。そんな方のために、メキシコの文化に触れることができる物語とエッセイを選びました。
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弓と竪琴
オクタビオ・パス(著) , 牛島 信明(訳)
メキシコの文学を概観するなら、まずは詩と文学について書かれたこちらのエッセイを読むのがオススメ。詩という難解な文学形式を通して、メキシコの精神性を垣間見ることができます。著者は小説家、詩人、評論家と多彩な顔を持つ知識人。ノーベル文学賞の受賞経験もある言葉の達人の妙技をじっくり味わってみてください。
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ラテンアメリカ五人集 改訂新版
ホセ・エミリオ・パチェーコ(著) , マリオ・バルガス=リョサ(著) , カルロス・フエンテス(著) , オクタビオ・パス(著) , ミゲル・アンヘル・アストゥリアス(著) , 安藤 哲行(ほか訳)
本書は中南米の作家の小説を集めたアンソロジー。各国を代表する作家の競演は、メキシコのみならず中南米の文学を俯瞰するのに最適です。メキシコからは、少年期の苦悩を描いたホセ・エミリオ・パチェーコの短編とオクタビオ・パスの幻想的な詩と短編小説を収載。神話と現代性が織りなす混沌のメキシコが感じられます。
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アウラ・純な魂 他四篇 フエンテス短篇集
フエンテス(著) , 木村 栄一(訳)
メキシコは革命の歴史を持つ国。内戦による政情不安と貧困の問題を寓話的なスタイルで描き出す作家、フエンテスの短編集です。神話をモチーフにした短編「チャック・モール」、残酷で悲しい愛の物語「純な魂」などメキシコのエッセンスを感じさせる珠玉の短編がそろっています。
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メガロマニア
恩田 陸(著)
メキシコの文学を語るうえで、古代文明を避けて通ることはできません。アステカ、マヤといった先住民族の文化は現代文学とも深く結びついていますが、メキシコの古代文化を理解するために最適なのが本書。人気作家の恩田陸が、中南米の遺跡を歴訪して綴った旅行記です。豊かな感受性で古代文明が語られています。
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