ブックキュレーターhonto編集員
大人になった今だからこそ心に沁みる。レオ・レオニの名作絵本
誰もが一度は見たことがあるであろう絵本『スイミー』の作者、レオ・レオニ。1910年生まれ、ユダヤ人の彼はイタリアへ進学後、迫害を恐れてアメリカに亡命し、アーティストとして成功を収めました。時代に翻弄されても前進し続けたレオニが子どもたちに伝えようとしたメッセージは、大人になった今だからこそ、私たちの胸に静かに沁みてきます。
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スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし
レオ・レオニ(作) , 谷川 俊太郎(訳)
兄弟たちを大きな魚に食べられ、ひとり生き残ったスイミーは、暗い海底へ孤独な旅に出ます。ある日、大きな魚を恐れて動けない魚の群れを見つけ、スイミーは語りかけます。「いつまでもそこにじっとしてるわけにはいかないよ」「ぼくが目になろう」。読み返すたび、物語に込められたパワフルなメッセージに気づかされる不朽の名作です。
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フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし
レオ・レオニ(作) , 谷川 俊太郎(訳)
仲間たちが冬ごもりの準備をしているのに、ひとりぼんやりしているフレデリック。冬、食料も尽きてみんなが元気をなくした時、彼は言います。「目をつむってごらん。君たちにお日様をあげよう」。詩のように美しく温かい言葉が、みんなの心に光を灯すのでした。暗黒を照らすのは形あるものだけではないことを教えてくれるやさしい物語です。
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アレクサンダとぜんまいねずみ ともだちをみつけたねずみのはなし
レオ・レオニ(作) , 谷川 俊太郎(訳)
人間に嫌われ、ひとりぼっちの日々を過ごしていたアレクサンダは、初めてできた友達・おもちゃのウィリーを大好きになります。でも、お屋敷のみんなに愛されているウィリーが羨ましくて、ある日、紫の小石を持っていけば願いを叶えてくれる魔法のとかげに出会ったアレクサンダは・・・。心が温かくなる結末が待っています。
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じぶんだけのいろ いろいろさがしたカメレオンのはなし
レオ・レオニ(著) , 谷川 俊太郎(訳)
体の色を自在に変えられる特技を持っているのに、そんな自分の素晴らしさに気づかずほかの動物を羨ましく思っているカメレオン。自分だけの色を探すため、色々なことをやってみますがうまく行きません。そんなカメレオンが最後に出会ったのは・・・。自分が誰であるかを知り、そのままの自分を愛することの大切さを教えてくれる名著です。
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みどりのしっぽのねずみ かめんにとりつかれたねずみのはなし
レオ・レオニ(作) , 谷川 俊太郎(訳)
ある日、町ねずみから「マルディ・グラ」という楽しいお祭りの話を聞き、自分たちもやってみることにした野ねずみたち。仮装に夢中になって脅し合った結果、平和だった村は憎しみと猜疑心でいっぱいになってしまいます。仮面を被って自分を偽ることの愚かさと、いつでも自分らしくいることの素晴らしさに気づかされるはずです。
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