ブックキュレーター公益財団法人東京財団政策研究所 主任研究員 平沼光
資源・エネルギーの大転換時代を生き残る
気候変動問題に対処し持続可能な社会を構築するため、世界はエネルギー転換や循環経済(サーキュラーエコノミー)の構築など、資源・エネルギーの大転換を急ピッチで進めている。こうした歴史的な大転換では何が起こり、その変化に日本がどう対応し生き残るかを展望するための一助となる本を選書。
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過去から現代にわたり資源・エネルギーの変遷を紐解くとともに、未来の資源・エネルギーを展望。かつてスパイスが国家をあげて争奪する資源であったように、資源は固定化されたものではなく時代と共に変遷してきた。資源エネルギーの大転換時代は誰が、何を主要な資源として世界情勢を構築していくかを解説した。
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情報通信技術(ICT)の革新と限界費用ゼロの再生可能エネルギーの普及が作り出すエネルギー転換時代の社会像を具体的に解説。日本の現状と照らし合わせることで多くの示唆を得ることができる。
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グリッドで理解する電力システム
岡本 浩(著)
電力の需給コントロールなどで大きな役割を果たす電力グリッドは、エネルギーを考える上で益々重要なインフラとなっている。本書は一般的になじみがなく、分かりにくいとされる電力グリッドについて、豊富な情報が分かりやすくまとめられている貴重な一冊。
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アメリカ気候変動法と政策 カリフォルニア州を中心に
辻 雄一郎(編著) , 牛嶋 仁(編著) , 黒川 哲志(編著) , 久保 はるか(編著)
カルフォルニア州はトランプ政権下においても先駆的な気候変動政策を実施してきた。本書では気候変動政策における連邦政府の動きが停滞する中、なぜカリフォルニア州では積極的な取り組みが行えたのかが考察されており、日本の気候変動政策を考える上で有益な示唆を得ることができる。
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資源エネルギーの大転換時代において欧米とともに世界に大きな影響を与える中国を理解することは欠かせない。本書はネイティブである著者がネオチャイナリスクという視点で中国を分析している現代中国を理解するための本格的な一冊。
ブックキュレーター
公益財団法人東京財団政策研究所 主任研究員 平沼光早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。 日産自動車勤務を経て、2021年より現職。 内閣府日本学術会議東日本大震災復興支援委員会エネルギー供給問題検討分科会委員、福島県再生可能エネルギー導入推進連絡会系統連系専門部会委員を歴任。『資源争奪の世界史』『2040年のエネルギー覇権』など著書多数。
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