ブックキュレーター140B 青木雅幸
恥ずかしながら「民藝」初心者なもので。
「俺、民藝に興味あるねん、濱田庄司の焼きものはええよね」ぐらい恰好つけたこと言いたい、言いたいのだ。しかしながら京都でついうっかりそんなこと言うとリアル社会でも炎上しかねないので、まずはそれなりの予習を黙ってしなければと、柳宗悦の展覧会を観たり「民藝」の本を探してみることにした。
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京都喰らい
入江 敦彦(著)
本書に出てくる「民藝」の箇所は全体からすると「ちょっと」だけ。ただそのちょっと出てきた「バーナード・リーチ」という名と著者が所有するリーチ窯による「Z碗」の魅力が私の「民藝」への興味の入口になった。著者がどれほど意識されているか不明だが食と陶器の日常アンサンブルが響くこの京ことばエッセイは世界基準。
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バーナード・リーチ日本絵日記
バーナード・リーチ(著) , 柳 宗悦(訳) , 水尾 比呂志(補訳)
1953(昭和28)年2月~翌54年11月、来日したバーナード・リーチ本人による日記やスケッチをもとに編集出版された日本文化との滞在日記。柳宗悦、濱田庄司、志賀直哉、鈴木大拙らとの交流、日本各地の名所や窯場を巡り「民藝運動」の成長を確認するかのような旅日記はリーチ氏の日本観を知るためにも貴重な記録。
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日本民藝館所蔵バーナード・リーチ作品集
バーナード・リーチ(作) , 日本民藝館学芸部(編集)
日本民藝館が所蔵するバーナード・リーチの名品の中から約180点を紹介。もともと普段使いの美しさの再評価から始まった「民藝運動」、解説や説明などなくてもわかりやすく、その作品を眺めているだけでも手にした人の体温が伝わってきそう。日本の生活そのものを写し取り自らの作品に仕上げる天才リーチの作品を堪能。
ブックキュレーター
140B 青木雅幸京都市西陣出身。京都を振り出しに東京・大阪の出版社を数社渡り歩く落ち着きのない版元営業で、ときどき編集者。とはいえ現職は軽く10年越えになってしまいました。「本の世界」が好きでその時々興味のある方にゆくので読書傾向は雑食です。https://140b.jp/
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