ブックキュレーターhonto編集員
東欧の世界観にたっぷり浸る。心温まるロシアとウクライナの絵本
ロシアやウクライナには今なお世界中の子どもたちに愛されている物語が数多くあります。それらの絵本の特徴は、冷たい冬の寒さ、美しく力強い自然を背景にした心温まるストーリーが多いこと。芸術品として完成度の高い美しい絵と、ほっこりする物語展開がマッチした、心癒されるロシアとウクライナの絵本を紹介します。
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おじいさんが落とした一つの手袋を見つけたネズミは、手袋の中に潜り込みました。次にカエルが、その次にはウサギが手袋に潜り込んで・・・。手袋の中にどれだけ動物が入るのかワクワクするのと同時に、種族を超えて動物たちが仲良く一つの手袋の中にいる様子は愛らしく、気持ちが和む一冊です。
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森で道に迷った女の子は、大きなクマに捕まってしまいました。勇気と知恵に満ちた女の子は、クマから逃げ、家に帰ることができるのでしょうか?迫力あふれる大きなクマの絵は、どことなくお人好しそうな雰囲気が漂っています。繰り返しのテンポが心地よく、作戦通り女の子がクマから逃げる様子は緊張感いっぱいで楽しめます。
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夜、はりねずみは、はちみつ煮を持ってこぐまの家へ向かいます。こぐまと星の数を数えるつもりなのです。でも、道すがら霧の中に白馬がいた気がして、はりねずみは霧の中へと足を踏み入れますが・・・。どのページを見ても繊細で幻想的な世界が美しく迫ってきます。好奇心と怖さ、スリルと安心感が胸に染み渡る絵本です。
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「世界一のまぬけ」と呼ばれていた若者は、本当は心やさしい人間でした。若者は「空とぶ船でお城までやってきた者を王女と結婚させる」という王様のおふれに挑戦することにしますが・・・。王様の支離滅裂な要求がおもしろく、さらにその無茶な要求を、若者が愉快な仲間とともに解決していく、予想外のストーリー展開を楽しめます。
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冬が目前に迫ったある日、ハリネズミのおじいさんは道で金貨を拾いました。おじいさんはこの金貨で冬ごもりの準備しよう、と買い物に出かけますが・・・。お金よりも、人と人とのつながりの大切さを説いてくれる一冊です。寒々とした背景が続きますが、温かみのある絵のタッチと物語展開にほっこりとした読後感を味わえます。
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