ブックキュレーター株式会社日本総合研究所 小島明子
キャリアに悩む中高年が「自分モード」を取り戻すための本
長年、真面目に働き、会社や周囲の人たちなどに気を遣って、自分のことを後回しにしてきたことを感じることはないでしょうか。中高年になって、モヤモヤとキャリアに悩んだときこそ、「自分モード」を取り戻す良いタイミングです。そのようなときに読んで頂きたい最新の執筆書籍のご案内に加えて、4冊のお勧めの書籍を選んでみました。
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中高年男性の働き方の未来
小島 明子（著）
本著は、日本総合研究所の高学歴中高年男性の調査と、再就職支援団体等様々な現場への取材を行った内容などから構成されています。年齢を経ても働く意欲の高い男性が多い一方で、再就職活動を行うと「事務職1人の中途採用に100人の応募」が現実。高齢になっても働きたい中高年男性のための現実的なキャリア論を提唱。
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他人が満足することばかりを優先して考えてしまう「他人モード」にハイジャックされた脳を持つ人たちに対して、自分がやりたいことを思い出させ、直感をアイデアへとつなげていく方法を示しています。キャリア論の本ではありませんが、自分の直感を引き出す方法は、自分が望むキャリアを考える上でも参考になると感じます。
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代表的なキャリア論などを整理した上で、人生の節目ごとのキャリアの課題を学ぶことができます。ミドルやシニアの発達の課題についても述べられており、中高年で自分のキャリアに悩んだときに、客観的にどのような状況なのかを知るための参考情報になるのではないでしょうか。
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本著では、普通の人々が、自分のなかにある創造性を高めるためのヒントが描かれています。周囲の人と比べてしまい、自分には特別な何かがないから、素晴らしいキャリアが描きづらいと思ったときに、自分のなかにある何かに目を向けることは、「自分モード」を取り戻す第一歩になるのではないでしょうか。
ブックキュレーター
株式会社日本総合研究所 小島明子CFP®認定者、１級ファイナンシャル・プランニング技能士、国家資格キャリアコンサルタント。金融機関を経て、株式会社日本総合研究所に入社。IESS客員主任研究員兼務。環境・社会・ガバナンス（ESG）の観点からの企業評価業務に従事。その一環として、女性を含む多様な人材の活躍推進に関する調査研究、企業向けに女性活躍や働き方改革推進状況の診断を行っている。主な著書に「女性発の働き方改革で男性も変わる、企業も変わる」（経営書院）、「わたしのための金融リテラシー」（共著・金融財政事情研究会）。
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