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成田悠輔ブックキュレーター成田悠輔

成田悠輔の推薦する名著5冊

成田悠輔の「推薦図書」はこの5冊! ※こちらの推薦文は、クーリエ・ジャポン読者のために寄稿いただいたものを転載したものです。

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  • アントニオ・グラムシは抵抗者の側から国家を見た。戦前イタリアで誕生したムッソリーニ独裁政権への反政府運動を主導し、獄中で死んだグラムシは「認識においては悲観的に、意志においては楽観的に」の合言葉で知られる。グラムシが遺した体系を持たない獄中日記は、体系化を拒む政治と国家の本質を暗示しているのかもしれない。

  • 本を批判したり論評したりすることは簡単だが、正確に要約することは難しい。大著であればあるほどそうだ。ハンナ・アーレントの大著『全体主義の起源』の正確な要約を目指す本書は、よくヒトラーやスターリンの話だとざっくり思い込まれているこの本のイメージの矯正をしてくれる。ここにあるのは、当事者から見たナチスの総括などではなく、世界中に大小様々な形で現れつづける全体主義という国家の生活習慣病の発生学だ。この本を貫くのは、19世紀からのネーション・ステート・資本の三位一体主義、帝国主義、そして人種主義などが絡み合って全体主義を作り出す「主義・イデオロギーの化学反応」とでも呼ぶべき構造的視点だ。全体主義の時代を生きたアーレントの個人史を超えて、全体主義という病へといたる世界史が現れる。

  • 地盤・看板・カバンのない平民はなぜ総理大臣になれないのか? みじめに体を張って答えを示すのが小川淳也さんだ。平民であるにもかかわらず総理になれた菅義偉や田中角栄との違いを考えることで、「なぜ総理大臣になれないのか?」という問いの本質が見えてくるかもしれない。

  • 「何かを「変える」ことが革命なのではない。むしろ、革命がすでに起きていることを、思考の転換によって見つけ出すことができる。それは「変える」というよりも「拡げる」方法論である。生き方は無数にあるということを気付く技術」だという気づきからはじまる「独立国家のつくりかた」には、天下国家の政治の話も経済の話も外交の話も出てこない。トップダウンの国家変革より、隣のおっさんの生態観察からボトムアップの国家工作を目指す唯一無二の書。

  • マルクスの本を今読み直すと、論理的には支離滅裂、実証的には嘘八百で閉口することが多い。だが、だからこそマルクスの言葉が世界を変えたのかもしれない。『資本論』がマルクスの資本主義論であるとすれば、本書はマルクスの民主主義論である。うん、いたるところ支離滅裂で嘘八百でわけがわからない。だがそれでいい。「見当もつかないほど革命の目的が大きいので、革命は尻込みを何度もくり返す。尻込みをしなくなるのは、どんな後戻りもできない状況になったときだ。するとその環境のほうが、こう呼びかける。ここがロードス島だ。ここで跳べ!ここにバラがある。ここで踊れ!」

成田悠輔

ブックキュレーター

成田悠輔

専門はデータとアルゴリズムを使ったビジネスと公共政策の改造。サイバーエージェントやZOZOなどと共同研究・事業に携わる。米イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表。

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