ブックキュレーターhonto編集員
一粒の雫から広がる豊かな世界。雨の憂鬱な印象を覆してくれる本
なんとなく気持ちが塞ぐ。洗濯や髪のお手入れが大変。外に出るのも億劫。雨にはネガティブな思いを抱く方も多いでしょう。確かに嫌なことも多い雨ですが、「恵みの雨」とも言われるように、降らなければ水不足で私たちの生活に多大な影響を及ぼします。ここでは、科学や建築などさまざまな観点から、雨の印象を変えてくれる本を紹介します。
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「雨はどのように生まれ、どこにいくのか」「地球ではなぜ雨が降るのか」そんな一見シンプルな疑問は、古代から今に至るまで人類を魅了してきました。身近だからこそ解き明かしたくなる「雨の一生」の不思議。その壮大な科学史や重要な発見について、実験の説明などとともに、詳しくもわかりやすく解説された入魂の一冊です。
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雨仕舞とは、建築において家の中に雨水が入らないよう防ぐ、製品の構造や設置、固定の方法のこと。この本には、施工・材料や防水の視点だけではなく、その役割と美しいデザインを両立させた名建築が39例登場します。「こんな場所で雨の時間を過ごせたら」と想像するのも楽しい一冊です。
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SNSでの情報発信、映画の気象監修などでも有名な「雲研究家」による雲の解説書です。雨はもちろん雪や風など、雲からはじまる気象現象とその観測技術を網羅。難解な単語もキャラクターや図解で親しみやすく、サイエンス・エンターテイメントといった趣きの本です。子どもの興味の入口から気象学入門まで幅広い用途にぴったり。
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近年、天気痛や気象病と呼ばれる体調不良への関心が高まっています。気圧や気温の変化によって自律神経が乱れ生じる、さまざまな症状。その予防法や改善のコツを多数紹介したのが本書です。雨の日に生きづらさを感じる「雨ダルさん」だけでなく、天気痛を「怠けだ」と捉えがちな周囲の人々の理解にもオススメしたい良書です。
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書家でありデザイナーでもある著者が、雨を愛する1人の人間として、雨にまつわる言葉や印象を珠玉の文章とデザインで美しくまとめています。古の日本より受け継がれてきた言葉の豊かさに驚きながら、そこに滲む先人たちの多彩な感情につい共感してしまいます。雨の季節に繰り返し読みたくなる一冊です。
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