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親の信仰が子どもに与える影響とは?カルト2世の実体験を知ることができる本
親がカルトにのめり込むと、その子どもの人生に多大なる影響を及ぼします。「カルト2世」と呼ばれ、幼少期から宗教が身近だった人のなかには宗教の価値観を押しつけられ、自分の意見を持てなかった人も少なくありません。たとえ本人は脱会できても、親は信者のままで、親子の確執に悩む人も。カルト2世の実体験を知ることができる本を集めました。
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マインド・コントロールされていた私 統一協会脱会者の手記
南 哲史(著)
90年代に書かれた統一教会元信者の手記です。教団が、巧妙に信者をコントロールする術を分析しています。合同結婚式を経て夫婦の間に生まれた子は、教団では「祝福子女」と呼ばれ、統一原理の思想教育を受けて育ちます。その宗教の価値観しか持たない親が、生まれる環境を選べない子どもを育てる危険性が強調されています。
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話題作『カルト村で生まれました。』の続編で、著者が村を出るまでが描かれています。親と隔離されて生活し、強制労働、体罰も当たり前の村では、働き手確保のための調整結婚も。著者は淡々と村の様子を描いていますが、子どもたちは村のあり方に疑問を抱くことさえ許されません。著者が村を出ようと思った理由も記されています。
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一家で「エホバの証人」に入信し、2世信者として育った著者。「王国会館」と呼ばれる集会所での礼拝の話、学校行事に参加できなかった子ども時代、信者男性との結婚、DV、2度の離婚など、教義をもとに歩んだ人生が語られます。家族と離れたくないために信仰を続けていた著者が脱会を決意し、自立を目指す過程に胸がつまります。
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『カルト宗教信じてました。』の続編で、2世信者として25年を過ごした著者が、脱会後に体験した苦労を語ります。教義のため大学にも行かず、働いてお金を稼ぐことにも無自覚だった著者は、現実社会を知って驚きます。信仰を捨てない母との対立、慣れない一般社会など、宗教が当たり前の生活から脱した2世の実体験です。
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