伝統のある人気校！芝中学校で出題された本

異常気象が身近に迫っていることは、多くの人が感じていると思います。本書では地球の自然環境について、最新の調査をもとにしたデータで解説されています。私自身も地球を守ることの大切さは理解しているつもりでしたが、実際のデータを知ることで、初めて地球の危機がどれだけ深刻なことかをリアルに知れた気がします。

京都などに旅行に行き、お寺にある庭園を見る。細かい技法などは分からないが、どこか惹きつけられる魅力を関じる人は多いかと思います。禅とは、自然をあるがままに表現することだと作者は言います。日常に疲れた時には、一度立ち止まり禅の世界に触れることが大切なのかも知れません。2020年出題。

コロナ禍を通じて、世の中のメディアには多くの専門家が登場しました。私は専門家の意見を全て正しいと受け入れてしまうことは、とても危険だと感じています。本書にも、権威主義に陥ると科学が死んでしまうという記述があります。科学と非科学を分けるものは何か。私はとても共感しながら読みました。

1994年ルワンダで、民族対立から80万人が虐殺されました。それも国連平和維持活動部隊の目の前でです。現代では、世界の不平等は広がり、私たちはその事実から目を背けていると言われても否定することはできないはずです。平和とは遠い世の中で、ルワンダでの悲劇が起きないようにする。必読の一冊だと感じます。

サバクトビバッタを知っていますか。このバッタは数年に一度大発生し、農作物に被害をもたらします。その数は数百億匹にも達し、東京都をスッポリと覆い尽す数です。この本を読んだ時、そのスケールの大きさに驚きました。筆者はこのバッタを観察するため研究職を捨て、アフリカに渡ります。物語としても非常に楽しめます。