ブックキュレーターhonto編集員
キャラクター文化について学びたい、と思ったときに手に取りたい本
今や幅広く浸透している「キャラクター」という概念。マンガやアニメなどの創作コンテンツ、メディアや広告のアイコン、個人のパーソナリティなど、特徴や性質を類型化することは珍しくありません。キャラを設定することで、円滑なコミュニケーションをはかれる利便性もあります。そんなキャラクター文化を考察した本を紹介します。
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日本では、生活のいたるところにキャラクターが存在し、自然に受容され、消費されています。本書は、現代消費社会におけるキャラクターの定義や原理、効能、類型などを解説した概論書です。キャラクターを知的財産として捉え、文化・法律・ビジネスという三つの観点から考察。キャラクター論の入門書にも適しています。
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さまざまな分野の専門家が、「キャラクター」という切り口で大衆文化の歴史を著述した論文集。古典や美術、演劇、伝統芸能、さらにはアニメやゲーム、時代劇、特撮、アイドルまで、幅広いテーマを網羅した多種多様なキャラクター論が並びます。個々の項目も簡潔にまとまっていて、大衆文化の特徴と変遷が学べる一冊です。
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ポップカルチャー評論家による日本文化論考集。マンガ、アニメ、小説、ゲーム、映画、演劇、音楽などのサブカルチャーを題材に、キャラクターの概念と特徴を分析しています。娯楽上の位置づけ、コンテンツの消費、コミュニケーションの成立など、現代社会を反映するファクターとして、キャラクターを把握することができます。
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精神医学の見地からキャラクターの本質と機能を読み解いた一冊。キャラ問題は日本の精神風土に根差していて、精神病理の形態にも影響していると述べられています。マンガや小説、アイドルなど、多彩なテーマを取り上げつつ、同一性、記号、再帰性といったキーワードにも触れている、現代日本を洞察した異色のサブカル論です。
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古来、日本人は自然の脅威や不可解な事象に姿形を与え、人と異なる存在=異類として位置付けてきました。本書は、異類として表現された妖怪や憑き物、擬人化を、文学、絵画、小説、マンガなどを通じて精神文化史として捉えた異類文化学論です。畏怖と忌避の対象から、親しめるキャラクターへ変遷した異類の歴史を学べます。
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