これだけは読まないと本当に勿体無い名著

第148回直木三十五賞受賞作。一言で言えば「大学生の就活をテーマに他人への本音、嫉妬を描いた作品。」なのだろうが、そんな簡単な言葉で表現できるものではない。もちろん直木賞を受賞しているので本としてもとても面白いが、加えて読んだ後に心に残る衝撃はいい意味でとんでもない。

第6回本格ミステリ大賞、第134回直木三十五受賞作。東野圭吾のガリレオシリーズの一つで、主人公は天才物理学者・湯川。ただの殺人事件のはずが、その裏には温和な親友の天才数学者・石神がいた。ミステリ作品としてトリックが圧巻なのはもちろん、全ての謎が明かされた時、それ以上の感動で泣かされる作品。

第6回本屋大賞受賞。『私の娘はこのクラスの生徒に殺されたんです。』自分の子供を亡くした担任が終業式の日にそう告げた。物語のどこをどう切り取って面白く、最初から最後まで飽きることなく、ハラハラしながら読み進められる。100回以上重版を繰り返すまさに名作。

第14回菊池寛賞、第3回新風賞受賞。言わずと知れた司馬遼太郎の神作。列強に支配されるかもしれない恐怖の中、複雑に分断される日本。殺人すら是とされる異常事態。その混沌の中に出口はあるのか？竜馬の一生を中心に、革命前夜の江戸時代末期を生きた人々の生き様を生き生きと描いた作品です。

第31回吉川英治文学新人賞受賞。『人間であることを忘れたサラリーマンはつまらない部品になってしまう。』。仕事の理想と綺麗事では済まされない現実の葛藤を描く、サラリーマンの魂を綴った人間ドラマです。サラリーマンの思いに心を打たれること間違いなしです。