ネタバレ上等!?最後の最後に仕掛けが隠されているミステリー

各章のラストに挿し込まれた1枚の画像によって隠された真実が明らかになる・・・という趣向のミステリーです。一読では理解できないかもしれませんが、再読や考察サイトの力を借りて楽しむことができる、新時代の読者参加型ミステリーといえるでしょう。トリッキーで技巧的な3編＋αの中編集です。

各話の最後のページに描かれたイラストが、完全犯罪を目論んだ犯人に動かぬ証拠を突き付ける・・・というかたちでオチをつけるスタイルの短編集です。著者はデビュー作『六枚のとんかつ』で一世を風靡したバカミスの雄。本書も、バカバカしくアイデアとユーモアに満ちた著者らしい一冊です。肩の力を抜いてお楽しみください。

骨太で重厚感ある大長編を書く印象が強い著者ですが、本書は「衝撃的のラスト1行」で話を終わらせる・・・というコンセプトで作られた全19話の短編集。ブラックユーモアにあふれ、著者の器用さや職人技、そして最後のページをめくるドキドキ感まで堪能できる珠玉の一冊に仕上がっています。

タイトルからもわかる通り、最後の最後まで結末が見えない「どんでん返し」をテーマにしたイヤミス系の短編集。意外な展開に思わずゾワっとしてしまう、驚愕のラストが待ち受けている高クオリティの物語がそろっています。同様の仕掛けで綴られた短編集第2弾『あなたが選ぶ結末は』もオススメです。

本格ミステリー、ファンタジー、リドル・ストーリーなど、バラエティ豊かな5つの物語を収録した短編集です。どの話もやさしいと思っていた世界がラストにガラリと様変わりする、どんでん返しが待っています。余韻を楽しめるお話がそろった、構成も見事で完成度の高い一冊です。