芸術に捧げた青春がまぶしい！アーティスト志望の人に読んでほしいマンガ

成績上位で世渡り上手な男子高校生・矢口八虎は、空虚感を感じていました。だけどある日、美術の授業で「青い」渋谷の朝を描いたことから絵を描く悦びを知り、美大受験に挑みます。全身全霊で絵に対峙する様子はスポコンマンガのようであり、作中で解説された絵の技法がマンガで使用されているのを発見するのも楽しい人気シリーズです。

美大進学を目指す朝倉光一は、高校で天賦の才を持つエレンに出会い、自分は凡人だと気づかされます。美大卒業後は夢だった広告代理店のデザイナーになり、エレンの才能に嫉妬しガムシャラにがんばるも、努力はどこか空回り・・・。それでもあがく姿は、多くの「普通の人」に勇気を与えてくれます。

ルネッサンスの時代。父を亡くした貧乏貴族の娘・アルテは、生活のために貴族と結婚する道を選ばず、自分自身の力で生きていくために画家を志します。女性だからとつまはじきにされるアルテがどんな逆境にもへこたれず、持ち前の明るさとバイタリティで成長していく姿に、胸を打たれるはずです。

両親を事故で失った大学生・青山霜介は、ひょんなことから水墨画の巨匠・篠田湖山と出会い、ワケもわからぬまま弟子になります。ど素人だった霜介ですが、彼の眼は絵の本質を見抜き、彼の描く線は心情を言葉より雄弁に語ります。描くことを通じて傷ついた心を癒す、魂の救済を描いた感動作です。

才能あふれる少女・花本はぐみにひと目惚れした、美大生の竹本。竹本と、彼を取り巻く男女５人の青春を描いた群像劇です。全員が片思いしている切ないラブストーリーと、「自分は何者なのか、何を表現できるのか」と悩む青春の要素がギュッと詰まっています。甘酸っぱい大学生活の描写に、胸のときめきが止まらなくなること必至です。