ブックキュレーター文筆業 矢内裕子
「手紙」をモチーフにした小説は、作家が腕によりをかけた名作揃い。
物語のなかで「手紙」は謎であり、企みをもった仕掛けになる。手紙という形式でどんな小説が可能なのか。稀代のエンターテイナーたちによる、極上の小説をどうぞ。
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三島由紀夫レター教室
三島 由紀夫(著)
5人の登場人物が互いに出す手紙が、一つの物語になっていく手際のよさ。鮮やかで都会的な語り口に三島のエンターテイナーとしてのセンスが見える。「肉体的な愛の申し込み」「借金の申し込み」など、通常の文例集にはないアクロバティックなテーマを、三島がどう書いているのかもお楽しみ。
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メキシコで日本文学の講師をしている「僕」は、自分が生涯にやるべきだと考えていた仕事を、双子の妹「きみ」に宛てた手紙として書き始める。それは自分たちの故郷である村の神話や歴史について書くことだった。大江文学の転換点となったという、奇想に満ちた作品だ。
ブックキュレーター
文筆業 矢内裕子文筆家ときどき編集。東京都文京区育ち。出版社で書籍編集者として勤務後、独立。担当した本に角田光代『古本道場』、三浦しをん『三四郎はそれから門を出た』、いとうせいこう『ボタニカルライフ』など多数。著書に『落語家と楽しむ男着物』、萩尾望都さんとの共著『私の少女マンガ講義』がある。現在、橋本治さんへのインタビュー集を準備中。note:https://note.com/yanaiyuko
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