ブックキュレーターhonto編集員
自分だけのお守りに!きらめく装丁も一緒に楽しみたい、温かな歌集
31音の限られた字数を楽しむ文学として人気のある短歌。ここではそんな短歌と合わせて、装丁がオススメの歌集をそろえました。歌集の特徴を表現したデザインの本は、どれも手に取りたくなるものばかり。キラキラとしたときめきは、読み込んでいくことで自分だけのお守りとなります。そんな宝物のような歌集をぜひ見つけてください。
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百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た
野村 日魚子(著)
歌人・野村日魚子の第1歌集。温かな黄色をベースとし、きらりと光る青色のインクで描かれた飛び回るウサギに花々と食パン。幻想的で、混沌とした世界観が表現されている装丁です。鋭い表現が多い歌は、どこか残酷で愛に満ちあふれている点が特徴的。この歌のすべてを理解したいと思わせる、不思議な魅力に満ちた一冊です。
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手に馴染む布貼りの装丁に目を引かれる、歌人・木下龍也の第3歌集。人間らしく生きるさまを歌に落とし込み、読者を救ってくれるような感覚へと導きます。初版では表紙の布は5色あり、色によって本の印象も少しずつ変わります。詩や歌は常に身の回りにある・・・。そう伝える本書はまさに、お守りのような一冊です。
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たやすみなさい 歌集
岡野 大嗣(著)
歌人・岡野大嗣の第2歌集。表紙は漆黒をベースとし、星のかけらを散りばめたようなホノグラムの箔押しが施されています。本を傾けるたびに変化するデザインは、見る角度しだいで「日常は煌めいたものになる」ということを連想させます。日常に潜む奇跡をギュッと詰め込んだ歌が、読み手の明日を宝石のように輝かせる温かな歌集です。
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木曜日 歌集
盛田 志保子(著)
入手困難となった歌集を新装版として、多くの人に届けたいという思いから始まった「現代短歌クラシックスシリーズ」。本歌集には歌人・盛田志保子の幻想的で儚げな歌が収録されていて、手に収まりやすいサイズ感で、どこでもすぐに取り出せるようになっているのが特徴です。
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