ブックキュレーター花まる学習会 平沼純
子どもの本で考える「SDGs」
最近よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」。でもその言葉を使っていなくても、よりよい社会や世界を目指して「今、一人一人にできること」を訴えてきた本は多くあります。ジャンルをこえ、境界をこえ、「子ども用の本」と「大人用の本」という無意味な区別もこえて・・・考えるための鋭い視点を与えてくれる5冊を紹介します。
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いろいろいろんなかぞくのほん
メアリ・ホフマン(ぶん) , ロス・アスクィス(え) , すぎもと えみ(やく)
世界の人々はどんなところに住んでいる?どんな仕事をしている?お祝いごとや信じているもの、着る物、毎日食べている物は・・・?とにかくありとあらゆる家族がカラフルなイラストで紹介されている一冊。生き方の多様性を考えるうえで何より大切なのは、「世の中のいろんな人に会ってみたい!」と思える純粋な気持ちです。
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第27回日本絵本賞受賞作。キンメダイ、アナゴ、イカなどの寿司ネタがどうやって寿司になっていくのかを豊富な写真で記した、「常識破りの寿司作家」による写真絵本。「いのちそのもの」を全ページから感じられること請け合いです。魚の胃や腸の中、イカの「スミ袋」やクチバシなどに驚く子どもたちの表情がいい!
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「バラバラ」が苦手な人間の脳は、あらゆるものにレッテルを貼り、序列化するのが好き。でもそこから出てくる「ふつう」などは単なる幻想に過ぎず、むしろ平均からはずれた「はずれ者」こそが進化をつくってきた!雑草の研究者が生物の生存戦略について軽妙な文体で綴ったエッセイ。2021年の中学入試最多出題作品です。
ブックキュレーター
花まる学習会 平沼純1982年生まれ。慶応義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。花まるグループの受験部門であるスクールFCで、国語や公立中高一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。各種メディアで紹介された『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。読書をテーマにした講演会や連続講座も精力的に行い、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。2016年よりほぼ毎月開催している連続講座「旅する読書」は、全国から参加者が集まる人気イベント。
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