ブックキュレーター花まる学習会 平沼純
日常の中から始まる不思議な冒険
実は自分がいる「今、ここ」のすぐ近くに、未知の世界への「冒険の扉」は開いているのかも―。優れた児童書の中には、そう思わせてくれるような魅力的なストーリー設定の物語が多くあります。新たな世界が開ける快感や、未知のものへの驚き、不安・・・。これらの本を読んだ後に周りの世界を見回すと、自分のすぐ隣にある「冒険の扉」に気づけるかも。
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夜をあるく
マリー・ドルレアン(作) , よしい かずみ(訳)
「やくそく、おぼえてる?」夏のある真夜中、ママの声で目が覚めたぼくたちは「夜の散歩」に出かけます。ひっそりとした静寂、草花のにおい、遠くからかすかに聞こえてくる車の音や虫の声・・・。見慣れた風景がまったく違って見えてくる素敵な「ナイトウォーク(コロナ禍でも静かなブームでした)」を描いた珠玉の一冊。
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人魚の夏
嘉成晴香(著) , まめふく(イラスト)
知里のクラスに不思議な雰囲気の転校生、海野夏がやってきました。すぐにクラスの人気者になった夏でしたが、ある日突然知里に「自分の正体は人魚だ」と打ち明けます・・・。陸に上がる決意をした人魚の子と、秘密を守ろうとする少年の織りなすエブリデイ・マジック。さまざまな生き方の「多様性」を考えるきっかけにも。
ブックキュレーター
花まる学習会 平沼純1982年生まれ。慶応義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。花まるグループの受験部門であるスクールFCで、国語や公立中高一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。各種メディアで紹介された『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。読書をテーマにした講演会や連続講座も精力的に行い、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。2016年よりほぼ毎月開催している連続講座「旅する読書」は、全国から参加者が集まる人気イベント。
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