紙の本
古代史の謎解きの面白さを体験
2018/01/12 21:49
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
異端の民俗学者・蓮丈那智と助手内藤三國のコンビが活躍するミステリーの第二弾。民俗学の謎と奇怪な事件の謎を解いていく流れの短編5話。
五百羅漢と山人伝説(秘供養)、七福神と古事記(大黒闇)、三種の神器と海幸・山幸伝説(死満瓊)、即身仏と山人伝説(触身仏)、わらしべ長者(御蔭講)といったテーマが展開します。どれも甲乙つけがたく、面白かったです。
本シリーズは、古代史の謎解きの面白さを体験できますので、読後は古代史を扱った本を読みたくなること請け合いです。
ところで、「研究者になどなるものじゃない。趣味であり続けることが一番幸福」と内藤三國が思うシーンがあります。実は、私の中学・高校生の頃の夢は考古学・歴史学の研究者になることでした。文学部を目指して勉強していたのですが、親や塾の先生から大反対され、高校2年生の時に断念しました。この内藤の言葉に、とうに忘れていた子供の頃の夢を思い出したのでした。
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民俗学蘊蓄と、ミステリのバランスが完璧。
2013/09/09 19:23
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テイストとしては星野之宣の『宗像教授』シリーズ。どちらもテレビドラマ化されているように、非常にエンターテイメントとして外しがない。しかもこの中編集は民俗学的な蘊蓄と、ミステリのバランスが非常に良くとれている。その後このバランスが崩れていくが、この時点では完璧でした。
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蓮丈那智フィールドファイル2。美貌にして明晰、異端の民俗学者は健在。助手であるミクニがそこそこ成長している感じか。脇役で出てきた人々の過去が書かれ、協力者として頼もしくなっていたりもする。それにしても民俗学は面白そうだ。そして、深すぎてどうにもならなそうだ。正解ではなく、もっともそれらしい回答というところまでしかいけないのかもしれない。そのうえミステリとしての事件も同時に起こし、事件を解決して民俗学上の話も結論を出すというのはやはりすごい。今回はわらしべ長者の長編版の謎がわかり、やはり昔話にはある種の恐ろしい現実があるのだと感じた最後の「御蔭講」が特に秀逸です。/9月にドラマ化してたんですね。見逃したけど、シリーズとして続くっぽいので次回は見よう。蓮丈那智が木村多江という、派手な美人ではないところが意表をつくけども、それもまたいい。
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蓮丈那智と内藤三國のコンビの第2弾。前作よりも近親感がある。民俗学の解釈も本編の方がややくだけていて、最初にこの方を読んだほうがいいのでは。
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蓮杖先生が第一作目よりも人間らしさと女性らしさを見せています。そして、狐目の心のうちも見えてきます。内藤君も成長しています。
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蓮丈那智フィールドファイル第2作!!!
わらしべ長者を基にした「御蔭講」、悲しい事件を弔うために作られた道祖神についての「触身仏」がかなりオススメです。
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事務のおにいさん(おじさんかもしれないが)にときめきました。
蓮丈先生はたいそう美人で嫌いではないのですが、絶対にお友達にはなれないと思う。
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2006/12/17読了。 クールで異端の女性民俗学者を主人公にしたミステリー。私は結構好きです。 ちょっと高田崇のQEDシリーズにも通じる感じ。 それにしても日本書紀とか古事記とか、のどか?な神話と思ってたけど、実は姿を変えて別のことを伝えようとしているかもと考えると、昔の人の表現ってすごいなと思う。
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民俗学ミステリーの第二段。今回は三國がちょっと大変な目にあったり、那智が殺人事件に巻き込まれたり…とお前は毛利小●郎か!ってくらい事件は現場で起こる。狐目の過去なども垣間見え、物語の幅は確実に広がっていて面白かった。
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シリーズ第2弾。確かに楽しめた、楽しめたけどやっぱり犯罪の動機付けが微妙・・・
軽くは読めるけど、純粋民俗学好き&純粋ミステリ好きにはちょっと弱いか?
2/23
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「秘供養」「大黒闇」「死満瓊」「触身仏」「御蔭講」を収録。
蓮丈那智の第2弾。
前作にも増して面白い。
那智と三國の関係も微妙に進展しているようなしてないような。
その微妙さにも興味をそそられる。
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「蓮丈那智」シリーズ第二弾。民俗学への深い考察とミステリはそのままに、ますますキャラ造形に磨きがかかっている。
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ミステリ風味民俗学の短編集。わりと民俗学の解釈としてはありがちだけどおもしろめ。
再読。
やっぱり狐目好き。一回くらい同じホテルから出てきてほしかったなぁ。
びっくりするくらい三國をどん底にしてほしかった。
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蓮杖那智フィールドファイルシリーズ二冊目。
短編集。
民俗学的なアプローチが土台になっているため、発想の面白さや歴史的背景の蘊蓄が際立っている。
那智と三國の関係が、動くような動かないような、曖昧なところも楽しい。
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シリーズ短編第二作
鉄の女、蓮丈那智の仮面がはずれてきて、ある意味ツンデレw
まったりして読みやすくなりました、ミステリとしてもちょっと良くなった気がする
民俗学もわかりやすく、それでいてそこそこのリアルを残している