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豊かな余韻を与えてくれました。
2019/04/13 13:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
町人同士の恋愛事情はかなり自由だったと思いますが、武家は跡取りだの石高のつり合いだの、武家の子女としての振る舞いだのと格式ばった壁が立ちはだかり、恋心に蓋をして、親が決めた相手に添わなければならなかっただろうと思います。
藤沢周平さんは、この作品でも美しい描写で私をいざなってくれました。
武家もの市井もの、どちらも心地よい余韻が広がりました。
この作者の安定と意欲、両方がうかがえる短編集
2016/01/31 04:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほたる - この投稿者のレビュー一覧を見る
武家もの、市井もの、取り混ぜて8編。どれも面白かった。クリスマス・プレゼントの一部として友人からもらって読んだのだけれど、彼も以前読んだとかで、正月に会ったとき感想を語り合うと、それぞれ違う作品が気に入っていて、読んだあとにも楽しめる本だった。
武家、市井、捕物、絵師、女剣士、ユーモアやサスペンスなどバラエティーに富んだ短編集
2010/01/11 19:01
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
『鬼ごっこ』
盗人稼業から足を洗った吉兵衛の、囲いの女を殺した犯人探しと仇討ちを描いている。
岡っ引きに気を付けながら犯人を探る様子は、闇から闇へ動く緊迫感を持ち、仇討ち後の飲み屋の女とのやり取りや、女殺しの犯人が殺された事を知った同心たちの話は、吉兵衛の行為を暗黙のうちに受け入れて、どこか清々しさを感じる。
『雪間草』
殿の側妾から今は尼僧となっている松仙の、かつて夫になる筈だった男の冤罪から沸き起こった殿に対する憤懣と対決を描いている。
松仙の夫になる筈だった服部吉兵衛の武家らしい覚悟と、過去の因縁から解き放たれた松仙の姿は、爽やかで快い。
『寒い灯』
姑にいびり出されたおせん。姑の病をきっかけに、おせんの新しい生活への希望と古い生活への情の間で揺れ動く心の機微を描いている。
新しい生活の中に見た恐ろしさによって、古い生活の中に新しい未来を見出す情景は、帰るべき場所を照らし出し暖かい。
『疑惑』
定町廻り同心笠戸孫十郎が暴く、蝋燭商主人殺しの真相。恨みと情がトリックを作り出すサスペンス捕物帖。
笠戸孫十郎が紐解いていく殺しの謎に惹き付けられて、殺しに見え隠れする人の情に恐ろしさを感じる。
『旅の誘い』
東海道五十三次を描いた安藤(歌川)広重の、版元や絵師たちとの交流から生まれた心の情景を描いた作品。
広重の風景画を見出した版元への不快な思いに揺れる様子が描かれ、妻との挿話は広重に温厚な人物を想像させて、藤沢周平らしい情の暖かさを感じさせる。
『冬の日』
再会した清次郎とおいし。互いに苦労を重ねて遠くなっていた二人の距離が少しずつ小さくなっていく。
お互いの心に持つ過去への劣等感が、距離を縮める速度を遅くしているが、それによって二人の心の動きが繊細に描かれて、やがて距離がなくなる光景は純愛にも似た清らかさを感じる。
『悪癖』
酔うと人の顔を舐める奇癖をもつ渋谷平助。政争に巻き込まれながら辛くも命拾いし、相変わらず人の顔を舐める様子が可笑しいユーモア溢れる作品。
顔を舐める奇癖の他に、度はずれの無口が彼を救う様子は可笑しく、彼の奇癖を知らない中老たちに酒を振る舞われて、奇癖をなんとか押さえようとする様子がまた面白い。
『花のあと』
剣の道を歩んだ以登の恋心と、あきらめた相手を不幸に落とした者と対峙する勝ち気な女を描いた作品。
老年の以登による昔語りが新鮮で、以登の許婚の軽い人物像や、やんちゃと想像させる孫への語り口が面白く、以登の昔語りを暖かく少し切なく聞いている気にさせる。
花のあと
2017/09/17 13:37
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投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
花のあとの 女性剣士の描写は 女優の 顔に そっくっりだった 監督は 意識して配役を 決めたのかな 女優は 美人だった が 原作は 美女 ではないような 描き方だった