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高い評価の役に立ったレビュー
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2016/01/31 10:51
読み進めるのがつらい。でも、知らねばならない歴史の一つ。
投稿者:ミカちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
石牟礼道子さんの名前は以前から知っていたが、作品を読んだのは初めてだった。きっかけは家族で熊本を旅行した折に水俣の資料館を訪れたこだ。
なかなかに、読み続けるのがつらい本である。
石牟礼さんの水俣病患者さんへのまなざしはあくまでも暖かく深く、決して逃げずに寄り添う気持ちが伝わってくるのだが、患者さんの現実は出口のない苦しみ以外の何者でもない。
水俣病の深刻さは単に身体を蝕む病であるというだけではなく、それまでの貧しいながらも穏やかな生活が断たれ、患者さん本人と家族を巻き込んで居場所を失ってしまった事実にある。これが公害というものだ。
学校や報道で学習し、私たちは公害というものを知識としては知っている。しかし、被害を受ける人間一人ひとりの苦しみまでは思い及ばない。
この作品を読むと、公害という言葉でひとくくりにされた人々には当然様々な人生がありそれを奪われたのだということに気づくだろう。
本当は若い人に読んでほしい。高度成長期のようにあからさまな公害問題はなりをひそめたが、例えば水俣病をめぐる訴訟はつい2年前まで続いていた。今なお、患者認定を受けられず苦しんでいる人もいる。現代は、環境問題学習というとすぐにエコロジーへ向かうが、過去の公害問題が今も続いていることを若い人にこそ知って欲しいと思う。
低い評価の役に立ったレビュー
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2018/12/05 07:19
読破するのは断念
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの通り水俣病の記録で、患者自身の訴えや家族の思い、報道記事、目撃者の回想、医療記録などを集めたものです。
残念ながらよく構想されているとは言い難く、記録と水俣弁で語られる患者の訴えが交錯して非常に分かりづらい読み物です。地の分の文章のリズムもよくないので、読み進めるのに苦痛を感じました。
歴史的記録なら別のものを読んだ方が分かりやすいだろうと思います。
もちろん水俣弁で切々と語られる患者の心情などは、非常に心に迫るものがあり、行政に長いこと放置された水俣病患者及びその家族たちの悲哀に同情せずにはいられないのですが、読破するのは断念しました。
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読み進めるのがつらい。でも、知らねばならない歴史の一つ。
2016/01/31 10:51
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミカちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
石牟礼道子さんの名前は以前から知っていたが、作品を読んだのは初めてだった。きっかけは家族で熊本を旅行した折に水俣の資料館を訪れたこだ。
なかなかに、読み続けるのがつらい本である。
石牟礼さんの水俣病患者さんへのまなざしはあくまでも暖かく深く、決して逃げずに寄り添う気持ちが伝わってくるのだが、患者さんの現実は出口のない苦しみ以外の何者でもない。
水俣病の深刻さは単に身体を蝕む病であるというだけではなく、それまでの貧しいながらも穏やかな生活が断たれ、患者さん本人と家族を巻き込んで居場所を失ってしまった事実にある。これが公害というものだ。
学校や報道で学習し、私たちは公害というものを知識としては知っている。しかし、被害を受ける人間一人ひとりの苦しみまでは思い及ばない。
この作品を読むと、公害という言葉でひとくくりにされた人々には当然様々な人生がありそれを奪われたのだということに気づくだろう。
本当は若い人に読んでほしい。高度成長期のようにあからさまな公害問題はなりをひそめたが、例えば水俣病をめぐる訴訟はつい2年前まで続いていた。今なお、患者認定を受けられず苦しんでいる人もいる。現代は、環境問題学習というとすぐにエコロジーへ向かうが、過去の公害問題が今も続いていることを若い人にこそ知って欲しいと思う。
読まなくてはいけない話
2019/01/28 12:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は作者の取材に基づいたノンフィクション作品と思われがちなのだが、実は水俣病を題材として書き上げた私小説なのだ。何度も何度も被害者宅を訪問したうえで生の声を筆に起こしたというこtではなく、この人ならこんなことを言いそうだという発想で書き上げている。といって、生の声でないからこの作品に価値がないかというと、全然にそのようなわけはなく水俣病患者の気持ちをこれでもかというくらいに代弁しつくしている。その人の生の声をそのまま書いてしまうと、おそらくは本人の強い伝えたい気持ちが空回りして逆にこちらに伝わってこない可能性もあるのだ。それにしてもチッソという会社が貧しい水俣の住民を患者と非患者に引き裂き平然としているという醜悪者にはたまげた
涙は無く
2024/02/14 20:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅん二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誤解しないで、欲しい
坂上さんの、離縁への悲しみの極みに、どうしたか、を、知り、半べそとなる
一部と、知り、二部以降をどうすれば読めるか、模索せねば(令和6年2月14日)
読破するのは断念
2018/12/05 07:19
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの通り水俣病の記録で、患者自身の訴えや家族の思い、報道記事、目撃者の回想、医療記録などを集めたものです。
残念ながらよく構想されているとは言い難く、記録と水俣弁で語られる患者の訴えが交錯して非常に分かりづらい読み物です。地の分の文章のリズムもよくないので、読み進めるのに苦痛を感じました。
歴史的記録なら別のものを読んだ方が分かりやすいだろうと思います。
もちろん水俣弁で切々と語られる患者の心情などは、非常に心に迫るものがあり、行政に長いこと放置された水俣病患者及びその家族たちの悲哀に同情せずにはいられないのですが、読破するのは断念しました。
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