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陽気なギャングが地球を回す みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー366件

みんなの評価4.2

評価内訳

357 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

かつてこんなに楽しいな犯罪小説があったであろうか?

2004/06/18 08:42

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

伊坂幸太郎の作品ってほとんどが仙台が舞台だが本作は横浜が舞台である。
持ち前の“軽妙洒脱な会話”と“緻密な構成”で持って多くのファンを獲得した氏の作品においては遊び心満載のエンターテイメント作品となっている。

今や読者を本に没頭させてくれる力は他のどの作家にも引けをとらない。

個性的な4人のギャングたち。
タイトル通り本当に人生いろいろあっても“陽気”である。
強盗する銀行内の人間を「スピッツ」「シェパード」「グレート・デン」「ゴールデン・リトリバー」にたとえて呼んでるあたりはもっとも伊坂さんらしくてしっくり来る感じだ。
上手くいったはずの銀行強盗がとんでもないことに巻き込まれるのであるが、あいかわらずプロット作りはいろんな伏線を含めて巧妙である。

特に紅一点である雪子の存在感が大きく物語全体をより一層スケールの大きい物としている。

少し余談であるが、彼女が息子・慎一の父親(ここではダメ男の典型として描かれています)である地道に協力する筋書きは情の深さを垣間見た感じがしました。
少しは更生してほしいなあと思われた方も多いと思う。

伊坂作品に共通する“読後の爽快感”って一体何なんだろう?
きっと登場人物ひとりひとり(脇役も含めて)に伊坂さんの覇気が乗り移ってるのが1番の要因だと思う。
本作なんか犯罪小説なんだけど罪悪感を感じて読まれた方は皆無じゃないかな。

作者があとがきで次のように書かれている。「90分くらいの映画が好きです。」
ファンはきっと結論としては「90分の映画より先生の小説の方が好きです。続編希望!」とリプライするであろう。

それにしても新書で書き下ろし作品なんて今後はちょっと考えられないでしょうね(笑)
“何も考えずにスピード感溢れる本作を楽しんで欲しい”というのが私の本音である。

トラキチのブックレビュー

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紙の本

やっぱ、『重力ピエロ』の一見文学風、ってのにクラクラするのはわかるけど、伊坂の本音が見えるのは、こっちでしょ。肩肘張らずに、楽しもうよ

2003/07/05 21:35

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ま、あんまりにも『重力ピエロ』の評判が高いと、違うんじゃあないの、って思うわけね。確かに、文学的な香があって、単なる謎解きではなくてとは言えるんだけど、でもあの手のレベルの話なら、ね。そこで私は、伊坂最大の問題作『オーデュボンの祈り』について書こうと思ったですよ。ところが、これが今は絶版状態。ま、文庫に切り替わる時期なんでしょうね。書評を投稿できない。うーむ、とね。で、それなら、筋立ては、ありふれているけれど伏線の張り方が見事で、コンゲーム小説の手本みたいな新作について書くぞ、はい。

この話の中心にいるのが、嘘を見抜く天才で市役所の係長の成瀬37歳。息子のタダシは自閉症。離婚中。性格は素直で好青年でスリの天才というのが久遠、20歳。人にものを教えるのが大好きな、おしゃべり薀蓄男が郷野。彼が慎一に披露する数学の問題に思わず感心。慎一は、いじめられるかもしれない、と思っている中学生。母の雪子は、精巧な体内時計を持っている。地道というギャンブル好きの10歳年上の男と高校時代に付き合い、慎一を産んだ。合鍵作りの天才でハッカーの田中。

そんな仲間たちが計画した銀行強盗。求めるのはロマン。利子も払わなければ、保管についても全額保障をしようとしない銀行を懲らしめることは悪いことではない、というのが彼らの考え。だから、ショーとしての強盗。成功率を上げるコツは、シンプルに奪って逃げる。その間に警報装置は押させない。そうすれば銀行だってその辺の酒屋と変わらない。そんな百%確実なはずの計画が、なぜか奇妙に捩れ始めて。

ここまでにしておく。池上冬樹の「こんなに文章が面白くて、お喋りが楽しくて、キャラクターがおかしくてい、しかもプロットが巧んでいる小説」「和製ウェストレイクか和製ブロック」「結城昌治の再来」という言葉を読めば、全体はイメージできる。全四章だけれど、各章のタイトルも書かない。頁を順に繰っていって自然に楽しんで欲しい。何といっても各章の組み立て、構成が洒落ている。その部分の中心人物の名前と番号、それにちょっと笑える、伊坂オリジナルの辞典が付いていて、そこを読むだけでも、作家の才気を味わえる。伊坂はあとがきで、90分くらいの映画が好きだと書いているけれど、ちょうど2時間から3時間で読み終わるこの本は、その小説版とでも言ったらいいのだろうか。

今回、自分の常識を反省したのが自閉症について。自閉症は「中枢神経の障害」であって、語感がイメージさせる「家で閉じこもっているくらい病気」ではない。はっきり言って、「自閉症」という言葉を直すほうがいいのではないかとも思う。自閉症の人は「人間の曖昧な部分が嫌いな性格」「そして人より物事に敏感」で、結果としてスケジュールについてうるさかったり、ものの位置や歩くルートに拘ったり、中途半端な質問が嫌いだったりするという。その症状の把握は、比較的最近のことで、1943年に雑誌に発表されたらしい。目からウロコ、ボロボロ。そうか、私の夫は自閉症か、と納得。

話の先が読めて、魅力的に見えていた登場人物たちが、久遠を除いて皆色褪せていくのが嫌だ。何で、こんな下らない男を殺さない、と思いもする。でも、それは私だけらしい。長女は、口先男の郷野が嫌いではないし、成瀬も悪くはないという。ま、私も久遠青年の性格のよさには、クラッっとするけれど。人間には不満もあるけれど、伏線の張り方は見事。もし伊坂の話に欠点があるとすれば、作者が話の先を読まれることを気にしていないことだろうか。ま、そういう意味で『オーデュボンの祈り』は、お先真っ暗で見事だった。

ということで明日は、先が見えても、それなりに読まされてしまう、人それを傑作という(鮎川哲也風でしょ)『重力ピエロ』について書く、つもり。

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電子書籍

キャラ読みを楽しむ

2021/03/31 14:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつか読んでみよう……と思っていた本でした。

テンポがよく、キャラも各々よく立っていると思います。
ただ、それで訴えたい所は何だろう…などとは考えずに、軽快な展開のリズムを楽しむべきかな。
強奪より、不良を淡々とミイラにして放り出す件が、一番ツボでした。

キャラで好きなのは人体時計の雪子さん。クールが過ぎる。
喋ってみたいのは響野さん。
動物至上主義の久遠くんは可愛いけど、遠目から観察していたい。
成瀬さんは上司に欲しい。
あ、上司ならペアで響野も一緒に……理論的な考察の後、恨むべきはコロンブスの双眼鏡だ!
なんて言っちゃう上司、いいね。日常にユーモアも欲しいから。
同僚だとずっと喋ってると困るから上司で、直属は成瀬課長。隣の課に響野課長。
掛け合いを楽しむ部下ってポジションが最高かもしれない。

強奪はする度胸ないので、本で読むには楽しいかも。

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悪党の話だけど憎めないです

2020/11/15 04:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:匿名希望 - この投稿者のレビュー一覧を見る

リズムがあってとても読みやすかった
ギャングだから悪い奴らなのに
思わず肩入れしちゃうぐらい
かっこいいです

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陽気なギャング

2019/09/23 12:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まち - この投稿者のレビュー一覧を見る

シリーズ1作目。伊坂幸太郎らしい面白いキャラクターと物語。読んでいる時のワクワク感が楽しい作品でした。

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大胆かつ華麗に

2018/05/05 17:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

横浜を舞台に銀行強盗を続けていく、4人の男女の活躍ぶりが痛快です。それぞれの特殊能力を活かして繰り広げる犯行手口が面白かったです。

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2004/11/27 15:22

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2004/09/26 21:55

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2004/09/25 17:30

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2004/10/04 11:01

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2004/10/01 23:40

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2004/11/02 00:30

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2004/11/11 14:29

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2004/11/14 21:07

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2004/11/16 12:56

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