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日常の謎で本屋ものときたら、面白くないわけがない。
2017/12/25 18:08
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
大崎梢さんのデビュー作。書店員の経験をふんだんに織り込んだ
らしい。本好きならば、楽しめること間違いなしである。
読後感がいいのも、大きな魅力である。
五編の連作である。
「パンダは囁く」「標野にて 君が袖振る」「配達あかずきん」
「六冊目のメッセージ」「ディスプレイ・リプレイ」
配達あかずきんは、なんともかわいらしいお話で、登場人物の
とぼけ具合が興味深い。事件には悪意があるのだが、
登場人物の人間性とのアンバランスで、組合せの妙をみせる。
もう一つ、標野にて君が袖振るが、素直な作品で楽しめた。
これは古風な恋を題材にしたもので、切り口がいいと品が
よくなる好例である。
ほかにも本屋さんらしいトリックが満載で、いやはや、読後に
すぐに続編を揃えてしまった。
もう、たまらん
2014/01/14 00:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RYOUOU - この投稿者のレビュー一覧を見る
大崎梢さんのデビュ-作。
とても、面白すぎて、ものの数分で、
読み終わってしまった悲しさが残っている一冊です。
書店内で起きる「日常の謎」系推理第1弾
2012/10/02 11:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LEGEND - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ビブリア古書堂」に続き読んだ、”本屋”もの連作短編推理。個人的には、こちらの方が好みに合ったので、シリーズ3巻とも読んだ。作家の大崎さんがもと書店員とのことで、町中の本屋さんの仕事がリアルに伝わってくる雰囲気がよい。
見事な書店ミステリ集
2021/10/23 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で起こる様々なちょっとした事件の謎を、書店員の杏子と多絵が推理し解決する短編集です。主人公は杏子ですが、探偵役は主に多絵。なかなかの論理的推理です。特に本にまつわる推理は深みがありました。また謎解き後の後日談などにもきちんと気を配って書かれていて、読後感も良いものが多かったです。典型的な「日常の謎系ミステリ」なので、安心して気楽に読めました。雰囲気もとても良かったです。
もしかすると書店ミステリィの草分けかも
2020/06/24 22:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はとあるファッションビルにある書店コーナー。5つのショートミステリィからなるこの物語は、元書店員だった作家のデビュー作だ。作品としては、表題の「配達あかずきん」と「パンダは囁く」がことに面白くて好きだが、「六冊目のメッセージ」のお見舞い用に選ばれた本のセレクションが秀逸。林完次著「宙の旅」に始まり、河合雅雄著「散策ひと里の花」、池田あきこ著「ダヤンのスケッチ教室」、浅田次郎著「民子」、ロバート・A・ハインライン著「夏の扉」...。これらの本が謎の男性書店員によって選ばれ、看病で訪れた母親の手を経て、胃潰瘍で入院した若い女性に届けられる。入院はいやだけど、この本のサービスはいいな。