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実質の第2作目。これ、副題の「MATHEMATICAL GOODBYE」が何とも言えずかっこいい。シリーズの中では一番トリックが分かりやすい。天才数学者と犀川の掛け合いが興味深い。
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S&Mシリーズの(出版順からして)2作目がどこの本屋へ行っても見付からないので、(出版順で)3作目を先に読んでしまった。でもそれほど気にならず読める。まず、タイトルがカッコいい。洋題の方がとくに。途中、萌絵の子供っぽさにイライラしたのだけど、そういう子供っぽさと現実味のない役柄をしている彼女がいてこそ成立するシリーズだしなぁ。犀川と天王寺博士のラストのやりとりは、禅寺の禅問答みたい。とても宗教的でシンプルで幻想的。ミステリーとしては明快に解決できないことがなんとも言えない余韻を残す本。
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シリーズ第3作目。
タイトルが非常に綺麗です。
作品に出てくるような館が実在したら、是非行ってみたい。
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今回も日常を超越した天才天王寺博士が登場する。しかし、真賀田四季には及ばないか。本書の魅力は本編のミステリよりも作中の数学的思考、提出された数学的問題にあると思う。結末については様々な解釈が可能であるだろうが、題名の笑わない数学者から鑑みるに少なくとも天王寺博士ではないと思う。そして、内と外にこだわりを持ってる点から片山基生が最後に残った男だと私は思う。安易に考えすぎか。まあそんなことはトゥリビアル(些末)なことだがちょっと我々文系人間では事件を再現し得ないものだと思う。登場人物が魅力的。犀川の姿勢に作者森の思考をうかがい知る事ができる。「役に立たないもののほうが楽しいじゃないか…最も役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。人間だけが役に立たない事を考えるんですからね」う〜ん、なるほど。
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天才数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」が舞台のミステリーです。犀川助教授と西之園萌招かれたパーティの席で博士は大きなオリオン像を消して見せます。翌朝、オリオン像と共に2つの死体が発見されます。途中で博士が出題する数学パズルが面白いです。やや、哲学的な内容になっております。
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この作者の作品にも慣れてきたのか、今回すらすら読めました。内と外、定義の仕方など、数学的で哲学的な考えが読んでいておもしろかったです。
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S&Mシリーズ第3弾。前作から半年後の話です。
・あらすじ
偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され…。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。
事件の謎とは別に今作で、大きなウェイトを占めるのがオリオン像消失の謎。殺人事件と消失の謎どちらも重要な役割をしています。
なぜ、殺人が起こったのか?
なぜ、オリオン像は消えたのか?
さらにもうS&Mシリーズも3作目ということで、人間関係にも結構クローズアップしています、犀川のことが好きな萌絵のお嬢様らしい行動に微笑を覚えます。
作中で、数学の問題を出されるシーンがあるのですが、これを熱心に解いているファンもいるみたいですね。
わしは脳のキャパシティーをオーバーしているので、早々にあきらめましたが。
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S&Mシリーズ第3弾。
トリックを見破るのは私でもできたけど、それに甘んじていちゃダメですねー。
舞台は三重県っていうのが私的に嬉しい。
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S&Mシリーズ第3弾。綾辻行人の館シリーズを思わせる感じのないようです。話の中でいくつか問題が出されるんですが、それがなかなか難しかったり。
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大仕掛けはミステリー読みなら見破るだろうし、それを前提に書かれている印象。数学者は笑わないのだから、最後に笑い声を上げたのは誰?公園にいるのは誰?そっちがきっと本当のミステリー。読後の考察が楽しい。
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偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜明けて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され……。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。
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天才数学者の館「三ツ星館」で殺人事件が起こって犀川と萌絵が推理します。
真相に到達できる人は少ないと森先生自身が言ってます。僕は二回目に読んだときにやっと解りましたよ。タイトルが重要です。
これに出てくる算数の問題が難しいです。僕は理系なのに降参しました。挑戦したい方も読むべし!
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S&Mシリーズ。
これはトリックが簡単すぎるという声を耳にしますね。
確かにシリーズの中では一番わかりやすいです。
でもトリック云々じゃなくて、この本の読みどころは天王寺博士と犀川教授の掛け合いなんですよね。
あと、森先生の本は洋題が素敵ですね。
このタイトルも好きですが、一番好きなのはやはり【夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show】です。
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一般的なトリックを見破るミステリィと刑事コロンボや古畑任三郎のようにどうやって追いつめていくかというモノの中間にあるような一作。最初に建物の見取り図があるので余計にトリックがよくわかる。
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「2作目で作者の本質が見える」との言葉通り、実質2作目の作品には森ミステリィが詰まっています。
メイントリックはすぐにわかるように書かれています。
それ自体がミスディレクションになっているのです。読者が勝った気になっていたら、ラストでズドン。