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究極の娯楽作
2002/07/17 18:05
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:scarecrow - この投稿者のレビュー一覧を見る
「黒い家」で一躍有名になった貴志祐介のゲーム・ブックを題材にしたサイコ・ホラーに分類されるであろう本。だが怖いと言うより面白い。一度読み始めるとスラスラ最後まで読めてしまう。
ストーリーは、
“藤木芳彦が目を覚ましたのは、不規則な丸みを帯びた深紅色の岩山に挟まれた峡谷のような場所であった。自分の名前も過去の経歴も思い出せるが、この未知の場所に連れてこられるまでの記憶はない。傍らには携帯用のゲーム機が置かれており、スイッチをいれると「火星の迷宮へようこそ」というメッセージが映し出された。ゲーム機の指示に従い、チェックポイントで進路を選び、アイテムを集め、ゴールを果たした者は高額の賞金を得られるというのだ。
スタート地点に集まった9人は、いずれも社会からドロップアウトした者ばかり。彼らはこれから生き残りをかけたゼロサム・ゲームに参加せざるをえないのだ。彼らは4グループに分かれて行動することにした。藤木はゲーム機を壊してしまった大友 藍と一緒である。やがて、彼らは互いに食料やアイテムを奪い合い、ついには殺し合いを始める。果たして、ゲームの結末は……。”
と言った感じ。
ゴールのために協力するも敵対するも自由なのだが、雨はいつまでも止むことなく降り続き、食料は限られ、武器を持つものと持たざるものが出現すると言う極限状況下では、お互いに疑心暗鬼になり、強い者はより傲慢に、弱い者はより卑屈になっていき、最終的にはお互いに奪い合い、殺し合いを始める様が描かれていて、環境が人格を形成していく様子はなかなかリアルで興味深かった。
とは言っても、本作はそう言った小難しいことは考えずにゲーム感覚で気軽に読み進めるのが正しい楽しみ方だと思う。「バトル・ロワイアル」ではないが、これもまた究極の娯楽作の一つであろう。
面白い
2015/09/28 14:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tacos - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなに引き込まれた作品は初めてで、今まで読んだ小説の中で一番おもしろいと思った作品です。
ハラハラドキドキして、最後まで楽しめました!
追われる恐怖を見事に感じさせてくれた作品
2001/01/30 21:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実のところ本の面白さに気付かされ、私をその世界に引きずり込んだ作品がこれだったので、ひときわ思い入れがあるのですが、面白さは一級品だと思います。
藤木芳彦は日々の現実とはかけ離れた、深紅色の岩の連なる大地で目覚める。傍らに置かれた携帯ゲーム機が告げる、「火星の迷宮へようこそ」。そして訳のわからぬまま、彼はゼロサム・ゲーム(勝利者はたった一人のゲーム)に巻きこまれていく。彼は勝利者となったのか?そしてこんなゲームをしなければならなかった理由とは…
物語をうまく形成させているのが、ゲーム性。そのルールと構成・展開など、とても工夫を感じられ序盤から読者を惹きつけます。さらに後に驚くべきアイテムの使い方を見せられ、感心。面白いと感じる点はここでしょう、やはり。
ホラーという点において、極限状態における人間の醜さなどをうまく取り込んでじわじわと恐怖を感じさせてくれます。そして何よりもラスト、敵に徐々に追われるシーンはまさに恐ろしい。人が怖いと思う表現を知り尽くしている文章。一気に読んでしまいます。
映画『CUBE』と似た趣向があるので、こちらと比べて見るのも一考かも。
ネット評価が高いので、読みました。
2014/10/30 23:30
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネット評価が高いので、読みました。
ロールプレイングゲームをリアルにさせられる話。斬新なネタで楽しいのですが、後半の展開が残念かもしれません。
感想
2025/01/03 21:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔から気になっていて読むタイミングを逃していた本作。ようやく店頭で見かけ読めました。相変わらず文章がうまく、話も面白いので結構な分厚さでしたが一気読みしてしまいました。特に終盤の追われている辺りは読み終えるタイミングが分かりませんでした。
素晴らしい本です
2024/07/30 16:44
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観に引き込まれ、読み進めてしまいました。人間の変わっていく姿が恐ろしく、何とも言えない読後感です。好きな作品の1つになりました。
貴志さんの意外な才能を見た感じ
2021/10/04 17:05
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
傑作サバイバルアクション小説。貴志さんのイメージでは骨太なトリックミステリやリアルホラーを書くイメージだったので、本書のようなパニック小説が読めるとは思っても見ませんでした。ホラーというよりサスペンス色が強く、最近よくあるオンラインゲーム世界をイメージしたサバイバルではなく、ゲームブックをモチーフにしているあたりに逆に新鮮さを感じます。極限状況の人間の行動を描いた作品は多く、この小説も例外ではないですが、謎とき要素もあり、ラストはそれなりに納得できるものでした。たまにはこういう作品もいいですが、貴志さんならミステリ的にももう一工夫あっても良かったかなと思います。ただ読み物としてはとても面白かったです。
デスゲーム
2017/06/07 21:09
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投稿者:kohei - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開も早く、さくさく一気に読めた。
登場人物の背景事情の説明があまりなく、なぜみんなデスゲームに参加することになったのかが不明ではあったが、本小説においては、テンポよくストーリーが進められていく関係で、上記説明はなくてもそこまで問題はなかったかとも思われる。
バングルバングル、行ってみたくなる。
読み終わるのがもったいない作品
2002/11/11 21:26
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投稿者:激カラミント - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりの設定は「火星の迷宮」。読み出しは、現実離れして期待にそってくれるか否かというところだったが、読んでいくうちにけっこうつじつまもあってくるし、また、現実にありそうな部分もあり、人間の本質を描いている部分もあり、最近でいちばんのめり込んで読んだ作品だった。黒い家とは、タイプが違う作品であるが、黒い家以上に早く読み進んでしまった。ゲームブックとの関連も面白味を増す材料になっており、楽しめた。こんなストーリーにのめり込んでしまう自分に不思議な恐ろしさを感じつつも、人間の本質かと思う部分が描かれているせいかもしれないと思った。
モラルを超えたサバイバルホラー
2002/01/08 11:05
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投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒い家が現実を舞台に細部まできっちりと描きこんだ優等生ホラーだったのに対して、本作はパワープレイで迫る完全無欠のエンターテイメント。
ストーリーは単純明快。主人公が目を覚ますとそこは見知らぬ世界。傍らにあった携帯ゲームの電源を入れると「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」といった文字。突拍子もない出だしや漂う不条理な感覚は映画のCUBEを彷彿させる。ぶっちゃけた話、モラルを超えたサバイバルゲームです。白昼夢って言葉がぴったりの。
読みはじめるとグイグイと引きこまれる魅力があるので、一気に読破してしまうこと間違いナシ。濃密な悪夢が見たい人向け。
スリル持続性高速読破小説!
2001/06/29 17:34
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投稿者:ふくぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
傾向的には、バトルロワイアル・映画 CUBEに似ていると思われるが、強いていうなら、この小説は「命がけ!大人の席取りゲーム」だ。
前作「黒い家」でも思ったが、作者 貴志祐介さんは、対人間の怖さを濃厚にかつ非情に!書き出す事ができる人だ。ゲームの中で、追い詰められた側を淡々と描写しているが、それが逆に息苦しいほどの圧迫感が伝わってくる。危機感や、絶望感、絶望の中にわずかな希望が見え隠れしつつ、結果、主人公達の行く末が気になり、あっという間に読破してしまった。途中、緊張と怖さで心臓がバクバクした。
物語の結末は賛否両論になると思われるが、私自身は余韻を持たせるような終わり方で、かなり気に入っている。この小説に巡りあえて本当に良かった。
大きなゲーム盤に放りこまれた主人公
2000/08/03 23:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:村野松子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ISOLA』、『黒い家』、『天使の囀り』に続く4冊目のホラー小説。
突然、何者かの策略によってゼロサム・ゲームに巻きこまれてしまった主人公。
逃げることも、途中棄権も許されない、サバイバル・ゲームに巻きこまれたら…。
まるでオモチャのように操られ、他人を蹴落とすことを強いられたら…。
そういう世界にもし放りこまれたとき、自分は理性を保ちつづけることができるだろうか?
次々と、ショッキングなくらい追いつめられる主人公と、
倫理感をを無くしていく展開には目が放せない。
一気に読んでしまった。
イッキに読んでました
2006/06/03 11:03
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:武刺光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔に借りて読んだのを思い出し、暇つぶしに読み直そうと思い購入しました。正直読済なので、ぱらぱらっとみて終わりかな〜なんて思ってたんですが、気付いたら一気に最後まで読んでました。深紅の岩石に囲まれた広大な場所で九人の人間が織り成すサバイバルゲーム。藤木(主人公)の視点のみで書かれているので、途中で別の道で別れたりする他の人間になにが起きたかは藤木のアイテムや状況からの推測でしかない所が逆に想像力をかきたてられて、ぞくっときます。とにかく先を知りたくなって読んでしまうドキドキする一冊です。
最高に面白いデスゲーム小説
2022/09/30 00:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SSST - この投稿者のレビュー一覧を見る
スリル満点で、最後までずっと楽しめました。話の展開が早いので、飽きずに読めます。
切ない終わり方
2018/05/18 10:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶちでぶねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダークゾーンを読んで感激し、貴志祐介さんの二作目を読ませていただきました。やっぱりハッピーエンドにはならなかった…。泣けます。