おもしろいが、途中から期待はずれ
2015/09/01 22:19
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投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
疾走感ある展開。さすがは、伊坂幸太郎である。おもしろく読み始めたが、途中から、主人公・鈴木の言動にイライラさせられ、ページをめくるスピードが減速。鈴木の間抜けさは、危険と背中合わせな日常に対して自覚の薄い我々への作家からの警鐘とすら思えてしまったからだ。ほかの主人公たちの残虐さや、物語の展開よりもよりもその辺りに引っかかってしまい、いまいち小説の世界にのめり込めなかった。
そっかそっかー。こんなかんじかー。
2022/09/22 17:11
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投稿者:ひとみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
死神の精度で感動してから他の作品もちょいちょい読んでますが、私には合わない作家さんなのかな。と思ってます。
この作品に関して言えば、ミステリーとしてちゃんと展開はしてるのに、登場人物の性格ゆえか、淡々としている。ものすごく淡々としている。
敵を目の前にして、うぉりゃー!って感じではなく、淡々としているので、ちょっと怖さを覚えます。淡々としている事が怖さの原因なのか、現実問題こんなことがあっても自分だけは大丈夫。という人間特有の考え方が全面に出ているゆえ、そこに恐怖をおぼえるのか。
登場人物の主軸はおそらく鈴木さん。だとは思いますが、鈴木さんはまだいい。鯨さんがちょっとよくわからない。死に方もヨクワカラナイ。えっ?死んじゃったの???って感じです。
ラストの鈴木さんも、えっ?ここで終わり???がすごい。
他の殺し屋シリーズもこんな感じかなー。
映画化もしたし、ちょっと気にはなってるので本屋さんでパラパラめくって考えます。
小説の技術としては優れているが
2020/06/19 10:31
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説の技術としては優れているが、話の展開や幻覚の使い方がいかにも唐突で大変に違和感が残った。
特に最後の社長の死にかた 付近の記述は手抜きとしか思えない。
クライマックスをうまく盛り上げてきただけに残念な終えかた。
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主人公と、殺し屋三人、そして「令嬢」それぞれが絡み合う物語り。
伊坂作品の中で、一番人が死んでいく作品ではないでしょうか。
私は無意味に人の死ぬ作品が大ッ嫌いなんですが、全然違います。
意味のある死、というと少しニュアンスが違いますが……。
命に関わる世界な分、一言が重い作品だと思いました。
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妻を殺した相手に復讐しようと近付いた鈴木だが、目の前で別の人間に復讐相手を押し屋と呼ばれる殺し屋に殺されてしまう。
押し屋に近付く鈴木。
一方で蝉と呼ばれるナイフ使いの殺し屋、鯨と呼ばれる自殺専門の殺し屋もそれぞれこの事件に巻き込まれていく。
完全に裏社会を描いているから、暴力や殺人の場面が比較的多い。でもその中でなぜかほのぼのとした家庭の場面も登場する。どこか和まされてしまう。
だけどそれも後半で種明かしされて少し笑えてしまった。
殺し屋たちの通称がセンスがいい。
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伊坂幸太郎ってこんなお話も書くんだーと思った1冊。でもなんとなくオチが途中から読めたような・・・。スズメバチのくだりはぽんと手を打つ感じでしたが。なんにしても伊坂作品って面白可笑しい設定の人が沢山出てくるけど結局は一番まっとうな人に感情移入してしまう・・・。読後が爽やかなのもいい感じであります。
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新しい伊坂作品。所々にある、洒落た表現は健在。ラスト3行で??となり、色々な伏線が張ってあるようなのでまだまだ読み返さないと。
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~内容(「BOOK」データベースより)~
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。
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鈴木の「どうだろう、僕は、君のために結構頑張ってるんじゃないかな。」が心にしみた。それにしても、人死にすぎ。
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殺し屋たちの物語。
最後の展開や、人の生き死にに関する軽さが、こと今回は合わなかった。
あえて言うなら、死にすぎ?
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一人一人の描写と
その人たちの絡み合っていく様子が絶妙。
最後まで読まないと
展開は図れない。
鈴木・鯨・蝉・アサガオ。
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三人の殺し屋と一人の復讐者。死んでるように生きたくないけれども、同時に生きている事も覚えておいて欲しい。
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人殺しの業界のはなし
まるでその業界が当たり前のような物語
でも決して当たり前なんかじゃいけない
そのことだけは 忘れないでおこう
【幻覚の兆候】p.165
見始めの契機:目の前の信号の点滅がとまらない(p.22)
歩いても歩いても階段が終わらない
目覚めの合図:通過する列車がいつまで経って通りすぎない(p.335)
幻覚と現在の区別がつかなくなったとき
それは苦しみのどん底なのか
それとも苦しみから解放されたのか
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うーん、伊坂作品にしてはあんまり。。って思っちゃいました。結構描写がリアルで、乙一ほどではないにせよちょっとグロかったです。。。
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なかなか面白い。伊坂作品らしいし、彼の描く非情さには考えるきっかけを与える力がある気がする。でも、なんか物足りない。そんな気がするのは自分だけだろうか?
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伊坂作品を読んだのは3作目ですが、どれも全く異なっていて、この人の幅の広さを感じます。
この本は僕の中では”わけの分らない部類”に入る作品ですが、スリリングに時間が流れ爽快に読む事が出来ました。
ただ、この人の描く”カッコイイ人”という像はどこかクールで現実感のない話をする人で、この作品では”妻”にあたるんだと思います。
それになじめなかったのですが、今ではそれもありだなと思えるようになりました。