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2018/09/22 10:23
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブタイトルは、「できる人」の隠れたマインド&スキル。
タイトルを見て興味が湧き、パラパラと読んでおもしろそうだったので
最後まで読んだ一冊。
質問力には論理的思考、コンセプト思考、戦略的構想力、問題意識、当事者意識
マクロ環境知識、市場環境知識といった、重要なエッセンスが含まれていると
著者は言う。なるほど、その通りだと思う。質問が鋭いと、相手に感心されて、
心を開いてもらえる。短時間で気の利いた話をするには、核心に触れる質問を
会話の無理のない流れの中で行う技術を要する。
といった具合の内容が織り込まれている本。
別に、コンサルタントに興味が無くても、営業であったり、営業と交渉する立場の
人にとっては、なかなか参考になる良書だと思う。
紙の本
一部はジャーナリストにも見習って欲しい力
2010/10/29 09:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンサルタントというのは、クライアントの会社について無知だ。一般的な知識や他社事例などは知っているかも知れないが、クライアントの会社についてはその会社の人よりは詳しくは無い。しかし、この最初の段階から、その会社について最も詳しい社員と同等に知っているというレベルにまでならなければ、本当に良い提案をできないのだろうと思う。このレベルアップの要点は何か。本書では、それを質問力と説いている。
本書では、質問力には3つの側面があると説く。仮説力、本質力、シナリオ力の3つだ。ここで要素ではなく側面というのが重要で、それぞれは独立しておらず、密接に関係している。
まずは仮説力。例えば、営業社員に「○○という商品の売上が落ちてきていますが何故でしょう?」と漠然と聞いても、よほど広い視野で業務を見ている人でない限り、適切な回答は得られないことが多い。
事前に得たデータに基づいて、「同業他社が△△という商品を販売した影響はあるのでしょうか?」とか、「月刊の営業件数が落ちて販売に手が回っていないようですが原因は何でしょうか?」など、自分なりの仮説をぶつける事で、それに沿った、あるいは全く異なる回答を得られやすくなる。つまり、相手が考えるヒントを提供することで、深い考察を導き出す力が仮説力なのだと思う。
そして、このように聞き出した事実を整理し、それをグルーピングすることなどで抽象化し(帰納法)、あるいは抽象的な仮説に基づいて事実を集めていったりする(演繹法)事で、問題の本質を見抜く力を本質力と呼んでいるのだと思う。
以上の様な力を、クライアント固有の事象に当てはまるように取捨選択する力をシナリオ力と呼ぶのだと思う。一般的な事象を並べるだけでは、クライアントの会社にとっては何の意味もない。まさに共感できるシナリオを組み立てて始めて、意味のある成果といえるだろう。
この様なことを、著者自身の経験や、様々な事例を用いて実地的に説明しているので、比較的分かりやすいと思う。まあ似たようなことは、様々な人が書いていると思うので、特に著者の独創というわけではないだろうけれど。
これはコンサルタント視点であり、相手方に立った視点でものを考えることも重要なので、ジャーナリストの質問力とは若干異なるのは事実なのだが、政治家や官僚、企業人などに質問する若手記者を見るにつけ、せめて仮説力くらいは持って欲しいなとは思う。自分が取材対象を理解して初めて、本質を突く質問が出来るようになると思うのだが…。
紙の本
興味力が質問力の根底にあることがよくわかる。
2008/09/14 11:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヂャリや - この投稿者のレビュー一覧を見る
興味がなければ質問もへったくれもない。では、なぜ興味を持つのか。一つは偶然の産物であろう。出会いの偶然が心に何かを感じさせ興味を持つ。それは何かなどということはさておき、興味があれば、後は質問技術、本書にあるとおりである。
もう一つは、目的。被質問者自体に興味がなくても、質問者に目的があれば、話しを聞かなければならないとい動機が生まれる。セールスしかり、怪しげなコンサルしかりである。
さて、興味と目的がピタッとあったとき、質問力は大きな力を発揮する。「質問によってお互いの発想に刺激を受ける」そして「答えによって、さらにお互いに発展する」まさに著者のいうとおり「質問力が人々の間に化学反応を起こす」。
質問することが喜びであり、答えるほどに真実に近づいていく実感。これがプロの質問力と感心させられた。
ミラクルワード「では、どんな状態なら満足か」は「仮説の検証の目的」が「本当の答えにたどり着くことであり、仮説はそのための”仮の答え”に過ぎない」ことを教えてくれる。
したがって、「仮説を立てながら、ときには仮説を捨てることが必要」となってくる。
それは、「真実にたどり着く”呼び水”に過ぎない」のだから。大いに発想の刺激を受ける「質問力」であった。
では質問される側はどうか。人は質問されると「なぜ」答えてしまうのだろう。
たしかに「あなたの存在意義はなんですか」などと急に問われても答えに困ってしまう。
しかしながら、天気の良し悪しのようなの会話の後、何の脈絡もなく例えば年齢について問われても答えることができる。その言語を理解し、適切な答えを膨大な知識の中から瞬時に選び出すことができる。相手が答えられることにあわせて質問の内容をレベルアップさせていくのも質問力ということがよくわかる。
そして、共感や刺激を積み重ねた上で、
「なぜ、宇宙は存在すると思いますか」
というレベルの質問もできるような関係になる。
「それは、人を愛するためです」
と深い答えができる相手が一枚上であることにさえ快感を感じるのも質問力のなせる技である。
興味と目的があれば理解も可能だと気づかせてくれる一冊でした。
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読書の目的
質問力を磨く!
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●「創発」を起こすために質問力を磨かねばならない。
●質問力の要素は、仮説力、本質力、シナリオ力。
●質問の前には必ず事前リサーチで仮説だて。質問の場は、「仮説-検証の場」
●本質を絞ってワンメッセージ化。鳥の目、虫の目で広く深く。
●ストーリーテリング。生きた理念をつかみとれ!
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最近の熱いキーワード、「創発」。質問で深い心の声を聞くことが大事。
事前の仮説だてと、ストーリーづくりが実践していきたいポイントです。
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コンサルタントに必要不可欠な「質問力」について、
「仮説力」「本質力」「シナリオ力」の3つの切り口から分かりやすく書かれている。
「質問ツリー」、「『鳥の目』と『虫の目』」、「ワンメッセージ」などは
意識して実践していく中で磨かれていくことだろう。
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コンサルタントの基本技術をベースにしていると思うのですが、これ、という新しさを見つけることができず、★ひとつ。
蝶ネクタイチャートなど分析手法は詳細が知りたいと思ったので、著者の別の本を探してみようと思う。
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質問力が如何に大事か
コンサルタントにはなぜ質問力があるかが書いてある。
仮説力(仮説を立て考える力)
本質力(本質を見抜く力)
シナリオ力(ストーリーを持ち、人を動かす力)
が必要。
わかっているが、実行しにくいものが多い。
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「質問力」が何故求められるのか?・・・それは、お客のニーズを顕在化し、さらにはお客が気付いていない潜在的な欲求をクリアにするためである。つまり、課題を整理し、体系化し、本質を探究し、ソリューションを見つけるために質問力が必要なのである。僕自身も経験があるが、質問というものは発した瞬間に自分の実力や気力が露になってしまうものだ。そういった意味で、きれる人は質問力が高く、そうでない人は質問力に乏しいと言えるのではないだろうか!
本書では、質問力がある人の考え方、備わっている力を紹介している。その中で最も重要であると思われる要素を3つ取り上げることとする。
まず1つ目は、「仮説力」である。仮説がない漠然とした質問には、漠然とした答えしか返ってこずなんら要を足さない。仮説のある深い質問は、相手に深く考えることを促し、より深い答えが返ってくる比率が高いことが言える。
次に「本質力」である。本質力とは、場を見える化し、論理的に整理し、内容の絞込みをし、最終的にワンメッセージに凝縮できる力のことをいう。つまり、物事を掘り下げ、因果関係の全体像を探索する能力であり、これを踏まえた質問により、課題の体系化を行い、解決策の肝を探索していくのである。
最後は「シナリオ力」である。シナリオを持つことで、相手の納得度をさらに向上させることができる。「全体像」を理解し、「その場」をポジショニングし、質問の組み合わせを最適化し、優れた表現力で、相手に行動を起こさせる能力が必要となる。
以上が優れた質問を行う際に必要な能力である。
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オレにはまだ早かったな。
質問や考え方のテクニックは参考にはなったが、それは結局小手先のもの。
この本を読んで、「7つの原則」が全ての土台にあるということを改めて感じた。
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062208
当たり前のことをフレームワーク化して、言ってるだけな感じがした。
「質問」に特化されていて、文章も読みやすいから、他の同系本よりはバリアーが少ない。
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日経新聞の下の広告に載っていたから気になって購入しましたが、購入して正解の作品でした!!
質問力というものが、仕事にも普段生活することにも必要であり、その質問力を構成する要素が、?仮説力、?本質力、?シナリオ力の3つと述べられています。言われてみると当たり前のように感じますが、これらを実践していくことは難しいと思います。
私は、物事に本質を追及することが質問だと考えていましたが、この本を読んで質問にもいろいろな種類があるのだと感じました。
学生にも社会人にもオススメの一冊です。
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外出時の行きの電車で読みきるつもりで買って、ほんとに読みきれた本(30分くらい。。)
それだけ読みやすく、ほとんど詰まらずに読める。
質問力に必要な構成要素を3ポイントにしぼって、それぞれのエッセンスを著者なりの観点で書き上げている。
現場的に言うと理論は痛いほどわかるけれども、できないよね〜、という感想を持ってしまった。。
いわゆるロジカルシンキング本の後に、ラップアップとして読むには良いかと思います。
世に出ているロジカルシンキング周りの知識を整理したいときに読むとよいかも。
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コンサルタントの大きな仕事の1つがヒアリング。質問を通して、クライアントの抱える問題の本質を探りだし、問題解決の手助けをするのがコンサルタントの仕事。というわけで、「質問力」のあるなしがコンサルタントが仕事を進める上での最も大きな部分と言える。この本は、コンサルタントの質問力を「仮説力」「本質力」「シナリオ力」の三つに分けて説明し、いかに質問力が問題解決のために効果的かを説いている。クライアントの抱える問題を探り出すという点で、コンサルタントは心理カウンセラーに近い存在といえる。著者のコンサルタント経験で培ったノウハウが詰まっていて、内容の詰まっている本でした。
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コンサルタントにとって「質問力」は命であり、そのために必要なのは「仮説力」「本質力」「シナリオ力」の3つである。
それらを磨くにはどうすれば良いかが、明快にまとめられている。
・事実から全体像を示す
・ボトムアップとブレイクダウンを組み合わせた蝶ネクタイチャートを使う
・呼び水の質問とは
・鳥の目と虫の目の視点
・フレームワークを使ったシナリオ作り
などなど。
ちなみに「語彙力も大切」とあり、本の中で紹介されていた「語彙力推定テスト」をやったら、私は中学生レベルでした…。
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この本は、質問力を切り口にコンサルタントの全般的な力を
記載しています。ですので、質問力っていう事に特化している
ってわけではないです。
要点は、
1.質問力は全てにおいて非常に大切な力である
2.現場のそして相手を理解し、本質を突け
3.基礎的な力も必要だし、それがないと話にならない
の三点です。
全体を通して、色々と書かれているのですが、結局は「論理的思考能力」が
重要であり、それが備わっているとよい質問が出来、結果質問力があると
思えるのでは?と思いました。
そして、語彙力が必要という事と業界知識が必要という事は、
当たり前ですよね。
私が思うのは、相手が言っている事でちゃんと説明されていない事に
突っ込むのはとっても良い事だと思います。またそれが鋭い質問になったり
します。
例えば、相手が「この研究は〜で・・・を明らかにしたいと思います」
という事に対して、「そもそも明らかにすると何かあるんですか?」的な質問です。
これ、結構考えてない人が多いので。
相手が漠然又は思いこみで何かを行っている時に、その前提条件をまず疑ってみる。
こうする事で、出来る奴!と思わせる事は可能です(笑)
って、話がずれましたが、新書ですし手軽に読めるのでちょっとだけ
おすすめですね。