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その日、私は運命に出会った
2020/07/10 18:09
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投稿者:釦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ、どうして私は京極作品にもっと早く手を出さなかったのか!!
怖い話が大の苦手で、京極夏彦=ホラー作家として認識し、敬遠していたのがひたすらに悔やまれる。ホラーというより、超絶頭のいいミステリだった。こんなに私の好みのツボを連打してくる作品に出会ったのは久しぶり、いや、初めてかもしれない。
私はこれを読んで、人生初、「推し作家」という概念を"理解"してしまった。
好きなところがありすぎてここでは語り尽くせないし、ネタバレになってしまうので詳しくは述べないが、物語序盤の量子力学と鬼のくだりで私は陥落した。完堕ちだった。
「ホラーなんだよね、読み切れるといいな」そんな風に読み始めた私が、である。あまりに綺麗な即落ち2コマだった。なんだこの本めちゃくちゃ面白い。
前述した量子力学の話もそうだが、全く別の分野だと思っていた話題が結びついて語られるたび、私は「その発想はなかった!」と唸り、叫び、ため息を吐き、天を仰いだ。
随分と騒がしかっただろう。なにしろ深夜2時ごろのことである。近所迷惑もいいところだ。アパートのお隣さんごめんなさい。
そして何より私が一番感服したのは
「文章に無駄がなく、伏線回収が鮮やかであること」
「京極先生のあらゆる方面の知識量がえげつないこと」
いや本当に、これがプロの文章力…ッ!!かないっこねぇじゃあねえか!!って感じだった。圧倒的だった。
そうだよな、だってプロだもん。痺れたし憧れた。読み進めるたびに背筋がゾクゾクした。このゾクゾクは私の嫌いなホラー的なアレではなく。たぶん一種の快楽的なソレ。まじで気持ちよかった。何なら読後は絶対脳汁が出てた。その証拠に頭が痺れていた。夜通し読んで寝られずにSNSで感想を吐き散らかした。
IQ3くらいの脳味噌で「好き…」と繰り返しながら、興奮と好きと面白いという感情が高まりすぎて涙した夜を、私はこの先ずっと忘れないだろう。
私はまだこの『百鬼夜行シリーズ』を読んでいる途中だが、姑獲鳥を始め、物語に出てくる要素全てがほんっっっっとうに私好みすぎて苦しい。京極先生、私の性癖知ってるんじゃない?ってくらい合致している。
今のところ、そこが一番ホラーである。
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古本屋の主にして、神主、陰陽師にして憑き物落としの京極堂、推理しないで真相を突き止めてしまうという、異能の探偵、榎木津礼二郎、強面だが、実は繊細な心の持ち主の警視庁のはみ出し刑事、木場修、鬱患いの売れない小説家、関口巽、と個性的過ぎるキャラクターの初登場場面が読めるのですまた、合わない人には絶対合わない、好きな人はどっぷり嵌まってしまう、独特の雰囲気が世に出た記念すべき作品です、合うか合わないかは自分で読んで見るしか判らないので、ご注意を、ミステリー的には、たいしたトリックが有る訳でもなく、意外な犯人に驚くわけでもありませんが、その展開の見事さと、怪しい雰囲気と、これでもかと突きつけられる薀蓄に、いつのまにかのめり込まされていくといった作品です。
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上巻で分からなかったことがどんどん解き明かされていきます。
途中まではホラーだったものが、理由がわかりホラーではなくなっていく謎解きシーンに圧倒されました。すげぇ。
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話の作り方から、登場人物まで本当によくできていてあっという間に読み終わってしまいました。
最後のからくりもなかなかよくできていて秀逸な作品です。
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姑獲鳥の夏続きです。榎木津さん素敵。彼の能力は、便利だけれど、やっぱり苦労は多い気がする。本人は何事もないようにスルーしていますが。関口の鬱っぷりは、なんだかこっちまでクラクラしてくる。一日で読み終えてしまったゾ。読み出したら最後がどうしても気になる作品。
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姑獲鳥の夏続きです。
榎木津さん素敵。彼の能力は、便利だけれど、やっぱり苦労は多い気がする。本人は何事もないようにスルーしていますが。関口の鬱っぷりは、なんだかこっちまでクラクラしてくる。一日で読み終えてしまったゾ。読み出したら最後がどうしても気になる作品。
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こんなに呆気ない話だったっけ・・・?と首を捻りました。
うぶめは好き過ぎる。ほんともー好き過ぎる。
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ついに全てが解き明かされるんですよ!なんていうかね!もう素晴らしいですよ。面白すぎます。
「すごい!」この一言に尽きます。
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ずっと前から気になってた代物。
…でも分冊出る前は表紙怖くて…
制覇しようっと。(でもまだ姑獲鳥)
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そのトリック?は卑怯じゃないか〜と笑いながらも読む手が止まらない。そして最後まで疑問だったのが関口氏が見た夢。あれは憑依、残留思念とかそんなものなのか?次は魍魎の匣〜!06.07.07
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素人にも分かり易い、だけど物凄い量の薀蓄を読むのが若干辛かった。
でも、その試練を乗り越えると一気に引き込まれた。
「この世には不思議なことなど何も無いのだよ」
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おおう…!凄く深かった…!京極堂大好きだ…!
京極夏彦の世界は凄く深くて惹かれるものがあります私的に。好き!
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百鬼夜行シリーズ1作目の分冊文庫版、下巻。
上巻が実に善いところで切れているので、分冊版を買うときは上下一気に買いましょう。
下巻の中盤から怒濤の展開です。止まらなくなること受け合いなので、時間に余裕があるときに読むことをオススメします。
途中で止めてしまうと、折角の京極ワールドが味わいにくいですし、何より続きが気になって作業が手につかないと思われます。
この作品は、後の作品にも響いてくるので、凄く重要だと云えます。
まあ、百鬼夜行シリーズはすべて続いているので、きちんと順番に買うことをオススメします。
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下。木場がすき。やっぱ映画より原作のほうがなんか…濃厚(ぇ。魍魎の匣もブックオフで買ってこなきゃ!
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08/5読了
茄子茸の薀蓄垂れ流しを彷彿としたけど、こっちの方が数段文章上手いし読んでて楽しかった