- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
危機の連続にハラハラドキドキ、でもマンネリ化の臭いが……
2006/01/10 11:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代に生きる吸血鬼達との戦いを描いたサバイバルホラーである本書『彼岸島』。絶望的とも思える状況で戦い続ける主人公達に、ようやく一筋の光明が差し込むのがこの13巻。しかしながら、どんな時でも一筋縄ではいかないのがこの物語。ホッとする間もなく、新たな危機に直面する。
どの巻を読んでもハラハラドキドキの連続で、絶望に絶望を塗り重ねていくようにさえ感じる。だが、主人公達は諦めない。諦めは“死”、もしくは“人間ならざる者への変貌”と直結しているからだ。いつでも希望を失わないというこの姿勢は、見習いたいものだ。
ただ、ここまで物語が進んで、一つ気になることがある。もっと単純にならなかったのだろうか、ということだ。次から次へと現れる恐怖は楽しみでもあるが、13巻になってもまだ似たような状況が続いているというのには、マンネリを感じてしまう。読者離れを抑えるため『北斗の拳』も『ドラゴンボール』も必要以上に話を伸ばされ、その挙げ句、1巻から通して読んだ場合、物語の後半になると飽きてきてしまうという、本末転倒の現象を引き起こすことになった。この『彼岸島』にも、似たような臭いがし始めている。一つ危機を乗り越えても、必ず次のより大きな危機が立ち塞がる。このサイクルが今後も続くのかと思うと……かなり心配である。
とりあえず、この巻までは何とか“楽しめ”た。この先どうなるのか、一応は期待していたい。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |