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山月記、冒頭は暗誦できるよね?
心酔した人もきっと多いと思う。
「悟浄出世」も好き。なんとなくアレ遊記っぽい・・・
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言わずと知れた超有名作。
教科書に載っていたのを気に入って成人後購入。
若かりし日は李徴は自分かもしれない、などと
思ったものでした。
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山月記
漢文体がリズミカルでとてもいい。
内容もとても主人公に共感できるものであった。
李陵はまだよんでないので近いうち読みたい。
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いやぁ〜、硬質な文体で良い。
私小説的なもの。漢学的なもの。哲学的なもの。
すべてがすっきりとしていて、一編一編が心に響きます。
特に「弟子」は、人間の生き方を。「文字禍」は、意識というものを
秀逸に提示してくれていて良いです。
ぜひ一読をお勧めします。
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「一体、獣でも人間でも、もとは何か他のものだったんだろう。初めはそれを憶えているが、次第に忘れてしまい、初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか?いや、そんな事はどうでもいい。己の中の人間の心がすっかり消えてしまえば、恐らく、その方が、己はしあわせになれるだろう。」
「我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」
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中島敦の文章には色気がありすぎる。
西遊記の話はやっぱりはっとするなぁ。「この病気は一生治らない」
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中学か高校の国語教科書で出会って以来、大好きな『山月記』。
「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」
人間のだめさはもしかしたらこれに尽きるのかも。
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中学に入って始めて読んだ。というより、国語の教材だった。
それから何度繰り返して読んだことだろう。
自分の年齢が増し・経験が増し・新しい考えになってみて、
この本を読み返すと、全く別の小説であるかのように感じる。
素晴らしい本!是非読んで欲しい一冊である。
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高校時代に教科書で山月記を読んだのが出会い。
それ以来気になっていて、大学時代に図書館で借りて読みました。
漢文調でとっつきにくいイメージですが、人間の悲しさがよく伝わってきます。
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良かった。何が良かったのかな?ん~、日本語のリズムみたいなものかな。流れるような日本語のリズムが読んでいて気持ちいい。この文章をあの若さで書けるなんてそれだけで単純にすごいなぁと思う。これが年を重ねるに従ってどの様に変わっていくのかを是非読んでみたかった。夭折が本当に惜しまれます。「山月記」「李陵」が有名で私も学校で読んだ記憶があるけど、個人的には西遊記の悟浄が人生の意味を問う「悟浄出世」「悟浄歎異」が良かった。中島敦の「西遊記」読んでみたかった・・・
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漢文詩的な書き方で、美しい言葉の響きと流れを持ち、心の中に分け入りながら、人間の機微に巧く触れてくる書き手だ。
『人生は何事をも為さぬには余りにも長いが、何事かを為すには余りに短いなどと、口先だけの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ』
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中学の教科書にあって、トラウマになった一冊。中国の古典の再発掘モノはやっぱり面白い。芥川の杜子春や鼻などと引けをとらない。
また、漫画の"うしおととら"を思い出した。
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高校の頃の読書感想文は『山月記』でした。ちょっとでも物書きとか絵描きといったことに、いや,、なんであれ何かに打ち込んだことがあるひとならばすごく身にこたえる作品です。相変わらず涙腺のゆるい私は初読で泣いてしまった…高校の授業中にもうるっときた…。これは李徴に感情移入したばかりではなくて、我が身と照らし合わさずにはいられないものがあったから。
李陵、司馬遷、蘇武の三人を描いた『李陵』。男とはこういうものだ!ズギャーン!みたいな派手さはないものの(ないのか)、でも私にはそう感じられたなあ。三者三様の男たち、それぞれの運命に苦悩し、生きていく。もしくは、生きざるをえない。男とはかくも生きづらい生き物であるのか。
歴史上あまりに偉大なる学匠、孔子。その高弟子路を主人公とした『弟子』は、中学や高校で漢文、論語だとかをやる前に読んでたらもっと見方が変わったんじゃないかと思いました。特に孔子。若かりし頃の私にとって、孔子はとにかく胡散臭いおじさんだなぁぐらいにしか考えられなかったもの…はずかしいことだ…。子路を見つめる孔子のたしかなまなざし、美しいほどの純粋のあまり孔子という大人物の傍にありながら何をも求め欲することのない子路。この、弟子というには不思議な、しかし孔子との出会いより片時もかのひとの弟子たることをやめなかった、ある珍しい男の話。
中島敦の文体は、漢文を訓読したような、硬さっていうわけじゃあないな…しっかりとした堅さのある文章だと感じます。読み応えがあって、でも文章そのものはごくごく簡潔にできてる。登場人物に対して贔屓がない。でも愛情がないわけではなくて、公平で平等、真摯に綴られた文章は気高くて胸に真っ直ぐ届く。響く。こんな文章が書ける人はそういないだろう。すごい。
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何年か前にまとめてたくさんの小説を読みました。多くは手放し(駅の○×文庫に寄贈)、ほとんど手元に残っておりませんが、気に入って残っているものの一冊です。「弟子」・・・孔子の弟子子路のついての物語。
今でもとても強く印象に残っており、自分の行動について一つの指針となっております...少し大げさですが..
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「山月記」が名作であることは置いといて、好みはやはり「李陵」「弟子」だ。この岩波文庫くらい注釈がしっかりしていると、注釈をめくるのも楽しくなってしまうが、やはり、「論語」「漢の武帝」「史記」あたりを読んでから出会うのがよいのか、原典を読んでからの再読でもよいのかちょと読書指導には悩む作品ではある。