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又吉さんのYouTubeで紹介されていた本
人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い。
という言葉で有名だが、今の私には李徴が虎になり、人間の部分をしだいに失いかけてはじめて気づく、自身がかつて持っていた過剰な自己意識、根拠のないプライド、虚栄心を悔やむ部分が、我が身に照らしこの歳になって胸が痛む。
かつての私は李徴そのものではなかったか。虎になりかけていないか。
短いが、全てに無駄がなく、そして誰もが持っている人間の目を背けたくなる本性が表現されているからこそ、人生の座標軸を確かめるために、繰り返し読まねばならない名著だと思う。
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『文字禍』が少し恐ろしい作品です。考えてはいけないことを考えてしまった人の話です。「余計なことは考えずに文字を使いなさい」と、いうことなのかもしれませんね。
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虎への変化がすんなり受け入れられる書き口からの、ストレートに響くその哀愁
なんだこれおもしろい
普通の高校って国語の授業でやるのか、高校で先生の解釈とか聞きながら読みたかった
「飢え凍えようとする妻子のことよりも、己の乏しい詩業の方を気にかけているような男だから、こんな獣に身を堕すのだ。」
社に飼われている私は身をつまされる思いであります
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短編集で一つひとつをゆっくりと粗食しながら読みたい一冊。李陵の生きざま・心情が深い。とても深い。
”ゆっくりと”、というのはやはりちょっと難しい。さらっとは頭に入ってこない。
図書館から借りていたこともあり、全体の3分の2くらい読んだところであきらめました。
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詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて誌友と交わって切磋琢磨に努めたりしなかった。己の珠(たま)ではないことをおそれるが故に、あえて刻苦して磨こうともせず、己の内なる臆病な自尊心を飼い太らせる結果になった。この尊大な羞恥心が猛獣(虎)だった。▼人生は何事をもなさぬには余りに長いが、何事かをなすためには余りに短い。中島敦『山月記』1942
彼は殆ど本能的に「自分は自分が思っている程、自分ではないこと」を知っていた。中島敦『光と風と夢』1942
夜、床に就いてからじっと眼を閉じて、人類が無くなったあとの・無意義な・真黒な・無限の時の流れを想像して、恐ろしさに堪えられず、アッと大きな声を出して跳上った。中島敦『狼疾記』1976
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100冊ビブリオバトル@オンライン第19ゲームで紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。
2020.08.22〜23
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お馴染みの「山月記」である.数年前に国語教育批判が流行した時に槍玉に上がった山月記である.これを学校で教えることの一体何が悪いのか?これを理解しない輩の声が大きいことが物事を歪めているのではないだろうか?
前半の漢文調の「李陵」「弟子」「山月記」が素晴らしい.リズムが良いのだな.