紙の本
科学の面白さを教えてくれた本
2017/11/30 07:48
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:figaro - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてこの本を手に取ったのは中学1年の時だっだ。まだ消費税が導入される前、1986年の頃だったと思う。
当時の岩波文庫は活字が小さく読みにくく、敷居が高いなという思いが強かったが、「ファラデーがこんな本を書いているのか」と思い、読み始めてみた。
この本はファラデーが行った「クリスマス講演」をまとめたものだが、燃焼について中学生の私を夢中にさせた。
当時の私は燃焼とはただの酸化反応だと頭の中で片づけていた。しかし、この本を読んで、ロウソクが燃焼するためには溶けたロウが芯を伝っていかなければならない等々、化学現象の塊であることを知り、目から鱗が落ちるような衝撃だった。
新版は活字が大きくなり、とても読みやすくなっている。今の科学少年も、昔の科学少年もぜひ手にとって読んで頂ければと思う。
紙の本
科学の入門書として最適です
2017/07/29 23:00
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロウソクが燃えるという、ただそれだけの現象にたくさんの科学の原理が詰まっています。そんなことがあるのかと思って読み進めていくと、なるほどと納得します。講義形式なので、文章もわかりやすく、引き込まれるように読んでしまいます。しかも、著者がファラデーですから、すごい本です。科学に興味を持つという意味で、この本は科学の入門書として最適だと思います。
紙の本
イギリスの科学者ファラデーによる少年少女向けのロウソクをテーマにした科学講義を収録した書です!
2020/04/30 10:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1861年にイギリスで出版された古典で、科学者マイケル・ファラデーによって1860年にクリスマス講義として少年少女を対象に英国王立研究所において行われた連続講演6回分の内容が収められたものです。同書には、ロウソクを題材にして燃焼時に起こる様々な物理・化学現象が多面的に解説されています。同書の構成は、「第1講 ロウソク―炎とそのもと、構造、動きやすさ、明るさ」、「第2講 ロウソク―炎の明るさ‐燃焼に必要な空気、水の生成」、「第3講 生成物―燃焼によって生じる水、水の性質、化合物、水素」、「第4講 ロウソクの中の水素、燃えて水になる、水の他の部分、酸素」、「第5講 空気中の酸素、大気の性質、ロウソクからの他の生成物、炭酸とその性質」、「第6講 炭素つまり木炭、石炭ガス、呼吸、呼吸とロウソクの燃焼との類似、結論」となっており、とても興味深いです。
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ファラデーが少年少女のために行ったクリスマス講演をまとめたもの。
ロウソクという身近な現象から物事の本質を取り出す過程を見事に説明しており、
本当に理解した人の説明がいかに上手いか を思い知らされた。
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科学の啓蒙書としての古典的名著で、今で言う大学受験参考書とかによくある「ライブ形式」の元祖(か?)。一応、実験装置などは挿絵などでフォローもあるのだが、必ずしも今の人の常識に照らしてわかりやすいわけではなない。むしろこれを下地にして今風にリメイク版「ロウソクの科学」ライブをやってくれる人が現れてくれることに期待。
正直、今の時代に即した内容で楽しくてためになる啓蒙書はたくさんあると思うので、評価はもう少し辛くしてもいいと思っているが、多くの人を啓蒙してきた歴史的な価値とファラデーへのリスペクトとで満点。
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ファラデーのクリスマス講演録。ロウソクを題材に、科学の不思議を楽しめる著書。科学の知識は高一レベルだが、一気に読めた。
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高校生の時、物理の先生の勧めで「ロウソクの科学」をくりかえし読みました。一度は読んでおくことをおススメします。
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誰しも名前ぐらいは聞いたことがあるであろう、科学者ファラデー。彼が1860年から6回に渡り行った"科学講義"内容の実録。
なぜロウソクは燃えるのか、をテーマに、各種の実験を交えつつ話が進む。語り口調で書かれているので読み易い。
我々が小学生の時に行った実験は、総じて150年前に実証済であったことに感心しました。
「ロウソクって、溶けたロウが燃えてるんでしょ?違うの?」という方、どうぞ。
図書館借用
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科学へのコンプレックスとこじんまりとしたタイトルの可愛さ、友人の勧めで買いました。1860年の科学実験に招かれにいきます。
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ファラデーによるクリスマス休暇の間に行われた六回連続の子供のための講義の記録.ろうそくの炎の観察から始まり,燃焼による生成物とその物質の特性を多くの実験を通じて明らかにしていく.ちょっと実験の数が多すぎて考える時間が少ないような気がするが,子供たちを対象にした講演なので仕方がないのかもしれない.この本の中の多くの実験が私たちが高校生までに学校でやってみる,あるいは見る実験であることにも驚く.なにせ150年前の本なのだから.
詳細な注と巻末のコンパクトにまとめられた小伝もこの岩波版の良いところ.
ただ子供が読むならもっと図の多い版が良いかもしれない.
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途中の、水が生じる~辺りから斜め読み
分かりやすく書かれた現代のポピュラーサイエンスの本ばっかり読んでるせいか、内容が頭に入ってこない。
分からせる気があるのか?と筋違いのつっこみを入れたくなる。現代の作家は親切です。
光学中心に書かれてるのかなー、と想像して読み始めると、はるかに広範囲な分野について書かれていてたのでビックリ。
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名著、とはこういうものなのでしょう。
子供たちに、ロウソクを使った実験を通して科学の不思議を伝えている、六日間の講義録。
子供にわかりやすく講義しているから、そんな難しいことやってないだろ…と思っていたら、基本的だけど意外と本格的な実験をしていたり。
丁寧に書かれた註釈を読みながら読むのは結構根気がいりますが、註釈読むことで、よりその場で講義を受けているような感覚になります。
わかりやすい図もついていて、小学校でやった理科の実験を思い出します。
石灰水とか、懐かしいなあ。
なんだか、科学って、やっぱり素敵ですね、世界は不思議に溢れているなあと、実感。
ファラデーに講義をしてもらいたかったなあ…。
とても偉大な人だと思います。
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無理な注文なのだが、実験の映像を見ながら読みたかった。ローソクの科学の実験を再現してWebにアップしてくれる人はいないだろうか?
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【レビュー】中世イギリスの科学者ファラデーさんの、子供向け公演がまとめられて出版されたもの。歴史的な意味と、科学的な意味で興味深かった。
中学校の授業でも習った多くの実験は、当時ナポレオン時代から既に確立されていたものだったことに驚いた。
また、ロウソクが燃えるということと、人間を初めとした動物が呼吸をするということについての多くの類似点を指摘していことにも驚いた。
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火などを使った科学実験の内容と,その語り口調も楽しめる一冊.
所持していたものが昭和八年初版だったので少し異なるかもしれませんがこちらで登録します.