プライドの許す私の変化
2010/03/11 09:48
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとう終わってしまいました・・・一条先生の描く女の「プライド」。
サラブレッドで転生の歌声とビジュアルに恵まれたプライドに生きるお嬢様育ちのオペラ歌手・史緒。正反対の苦労人生を歩んできた不屈の精神の強い女・萌。技術と素質の史緒vs.情感と迫力の萌。対極に育ち正反対の才能を発揮する二人はコンクールや舞台、そしてパトロンや男の問題など様々な場面で衝突し波乱を巻き起こしながらも、史緒と思いを通わせるピアニスト・蘭丸が間に入ることで3人のユニット「SRM」を結成、互いの声だけは認めあう。
レコード副社長、神野と「取引」婚約した史緒はウィーン、追い払われる形で萌はイタリア、故意に破れ傷心の蘭丸はニューヨークへと旅立ち各々の成長と成功を達成し、ようやく「SRM」再結成、日本で凱旋レコーディングをすることに。
さて、ここからが最終巻のみどころだ。
神野の子であることを隠したまま出産を迎える萌、そしてその事実は結婚を目前に史緒の知るところとなり破談の危機。
まさにメロドラマ・泥沼愛憎劇を多々手がけてきた一条先生ならではの展開が読者の予想を裏切らない(笑)
が、実は私はものすごく意外だったのだ。今回のラスト。
史緒が誰とくっつくのか?ずっと恋してきた蘭丸と結ばれるのか?はたまた裏切りが発覚した神野を許し長い時間暖めてきた愛に気付くのか?
果たして母親との確執を抱えた萌は自分が母親になることで思いは昇華されるのか?
それは読んでいただいてからのお楽しみだ。
ただ、今までの一条先生とは違う、とても暖かで優しくて、この上なく愛すべき作品であると思う。
人は生きていれば様々な人と出会い、たくさんの困難にぶち当たり、それでもほんの少しの幸せを糧に希望を持って次へ進む。
それを支えるのはいつだって己のプライドだけなのだ。
志の高低や目標の大小が問題なんじゃない。
自分を自分らしく生きる、そのプライドをかけて愛することのできる人、認めることのできるライバル、それを発揮することのできる場所を求め続けることが人を支えてくれるのだ。
この最終巻、誰もが大きく変わった。
人は人との出会いの中で変わる。その変化は長い時間をかけた間柄ならなおのこと、たとえ無意識であれ自分の「心」が望んだ形なのだ。
そう、変わることを「プライド」が許した形なのだ。
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投稿者:とくめい - この投稿者のレビュー一覧を見る
12巻で、完結です。いろいろあったヒロインですが、さいごはうまくまとまっていて、とても読後感のいい素敵な作品だとおもいます。
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
完結。
いやー一条先生らしく、ドラマチックな展開でした。
萌ー、激しいな。
シオさんもすごい度量だ、かっこいい!
最後が……これは……ないでしょ
2020/12/27 22:32
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
プライド高い史緒ならば、萌の出産を知れば、いくら、恋心あっても、無理矢理自分の恋心をおしとどめて破談にする決意を固めそうな気が……。
蘭だって、泣いてる史緒の所へ行った時、どれ程、今も自分が、史緒を愛しているか伝えるんじゃないかなぁ……。なぜ、あんなこと?
そうしたら史緒は、神野に、「破談にするが、神野の世間体のため形だけの結婚式をして後日離婚したことにすれば、神野の名前に傷がつかないから、留学費そのままのという条件で」と取引すべき。神野の秘書も結婚式中止だけは止めて欲しいと言っているし。それに
史緒の母の死因を神野が萌に教えたら、それを、コンクールの史緒が歌う直前にあんなことされたわけだし。コンクール落ちた原因は神野ともいえるしね。結末はこういう予想してハズレ。蘭とくっつくべきと思いましたけどね……史緒のプライドの高さから言えば、到底、神野を許せないと思うのですが……。
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やっと買えました!!
そして 無事に完結~~♪
まさかの終わり方でしたが 作品としては イイカンジに盛り上がって終ったと思います~!
なんか 神野さんと史緒さんの変貌ぶりが ビックリだったけど微笑ましくてよかったですね(笑)
コチラは今度は舞台化だそうですけど 昼ドラとかもイケると思います( ^ー゜)b
でも 昼ドラじゃ クオリティの高い歌とか 海外ロケは難しいかな?
なんか しょぼい設定に変更して ドラマ化とかされそう(笑)
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まさか最終巻とは思わずに買ったら終わってた…。
最後は超特急でした。志緒さんみたいにはなれないなぁ。
あんなに格好よくて、プライドが高くて出来た女はいないと思う。
ぶつかって憎んだり羨んだり。
でもそれは相手が自分より優れているところがあるからこそだから。
それを全て受け入れて認め合えるってすばらしい事だと思いました。
すばらしい作品をかきあげた一条ゆかり先生に敬意を表します。
有難うございました。
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単行本派なので、もうラストなんだとビックリしました。
ラストはちょっと釈然としない感じ。もっと別の方法があったんじゃないかな、と。
泣きましたけど。
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最近の一条さんにしては12巻完結は長め?
なのに最終巻はすごくバタバタとした感じ…
萌ちゃんの事とか、もう少しじっくり描いてほしかったかなぁ。
しかし、いかにも漫画的なドラマチックな展開はこの方の十八番ですね。
わかってるんだけど感動してしまうw
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たった今読み終えました。
なんか…自分で言っててばかみたいだけど
震えて文章が打てない。
モニタが歪んでしまうくらい涙腺が可笑しい。
落ち着いてから書けばいいのに、今書かないといけない気がしてる。
だけど全然言葉にならない。
好き
大好き
どうしてかな
ここには愛が溢れている。
納得いかない部分もある。
だって、どうして、って、思う。
どうしてだ……。
幸せの形を模索している。
幸せになって欲しかった、彼女には。
最期の瞬間に……なんていうのはやっぱり奇麗事だ。と思う。
…駄目だBGMでミスチル聴いてたら今『GIFT』流れてきた……。
まとまらないよ。
悲しいとか。嬉しいとか。感動したとか。
まとめられない。
シオ、幸せになって。
ありがとう。
貴女に何度勇気を貰ったか知れない。
何度感動を貰ったか知れない。
蘭ちゃん、ありがとう。
貴方と何回一緒に泣いたか。
胸を締め付けられたか。
ありがとう。
ありがとう。
神野さん。
物語の後半、どれだけ貴方が愛しくなったか。
気分はほんと母でした(笑)。
でも乙女でした(苦笑)。
…ありがとう。
この幸せ者。
ありがとう。
緑川萌を私は忘れないし。
麻見史緒にずっと憧れ続けるだろう。
現実の自分の世界に
これ程までに心を震わせてくれる存在は
残念ながらいないのだけど。
誰の胸にも涸れない泉がある。
抱きしめたい存在がいる。
だから「自分なんて」と思わずに生き続けたい。
できるだけたくさん、人を愛することを知って、生き続けたい。
一条ゆかりが漫画を描き続けてくれていることを
ひたすら感謝したい。
…やっぱり支離滅裂だけど……、以上。
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最終巻と聞いて、どうやってあと1冊で終わるんだ??と疑問でした^^;
びっくりするくらいの急展開ですが、詰め込みすぎ!とか、描き足りてないとか、そういったことは一切感じさせないことにまず驚きです。上手いなあ・・・と。
多少ツッコミどころのある内容でしたが・・・涙、でした。
史緒、かっこよすぎです。
あ、個人的には神ママがツボでした(笑)
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ええ~~!って思う部分もありますが、一番きれいにまとまってるかも。
いろんな出来事と気持ちを乗り越えて「あなたは私のあこがれなの」と告白する萌ちゃんが本当にあどけなくてきれいでかわいかった・・・。
志緒さんと神野さんのハッピーエンドが神野家全体の幸せにつながる様子にじーんときました。
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おおお~怒濤のクライマックス?
予想できたことと全く予想外のことでありゃ?というのと…
ほほぉ~こう落としてきましたか。
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プライド最終巻!
連載本誌でも本当に好きだったし気がかりだった、史緖と神野のカップルの結婚までの顛末が見所だったと思う。もう、萌が最初から最後まで邪魔だったし、蘭ちゃんとくっついたらどうしよう!?と気を揉みました。
女子二人の(というより萌→史緖の)ドロドロ愛憎劇でしたが、王道少女漫画な終わり方でおさまりましたね。史緖は全てを手に入れ、更に邪魔者(萌とその母親)がきっちり消え、神野は一生史緖に頭上がらない。すばらしい。
神野が「ぼくが悪い」と涙を流したシーンが素晴らしい。
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冒頭から嫌な予感はしてたけど
一番なっては欲しくないまさかの展開で完結。
人それぞれの好みの問題だけど
声に出して「え!」って言ってしまった・・
さすが一条先生。
1巻から最終巻まで全てが良書。
頼むからドラマ化はしないで欲しい。
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帯で最終巻なことを知ってびっくり。個人的にはちょっと嫌だけど、結局はこうなるんだろうなぁ…と予想してたとおりの内容だった。史緒クン、女性らしくもあり且つ男前でステキ。蘭ちゃんはほんと神級の愛だ。
釈然としなかったのは萌の最後。あれだけの憎しみや妬みからやっと解放されて、これから幸せになるところじゃないか。いくらわだかまりが全てとけたとは言え、なんか救われない。
結果的に、神野さんがいちばんおいしいとこを持ってった…というお話。
まぁ史緒クンが幸せならいいかぁ、と思って☆4つ。