紙の本
SFは向いていない……
2008/03/02 19:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yostos - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アウラ」についでシリーズで重要なキーワードとなっている「ランドック」がついにタイトルに。
10巻近く続いていた記憶喪失編もこれでピリオド。
だが、なんとなくすっきりしない。記憶喪失自体はもともとこの物語の発想が「コナンシリーズ」に刺激されたヒロイックファンタジーとして出発しているのだから、主人公があるとき記憶や地位などを一切失しなって一から冒険を求められるというのは伝統ではある。だが今回はどうだろう。10巻分が無かったことになっただけ……
また、古代機械に入ったとき古代機械のグインの扱いにかなりグインが何者であるかの示唆が示されている。だが、個人的にはかなり違和感あり。1960年代のSFを読んでいるよう。この人はSFは書かないほうがよい。
本編も長い歴史の中でなかなか衝撃的な進展を見せた巻だが、「あとがき」もかなり衝撃的。作者の栗本薫さんが胆管癌(後に[神楽坂倶楽部][]で膵臓癌であったとの記事)との告白がありビックリ!
まだまだ物語は終りそうにないし、早く健康を取り戻していただきたいものである。いっそのこと、今回の巻で古代機械にグインを入れた際、そのまま古代機械を動かしてノスフェラスへ、且つ時空も越えて過去へグインを転送してしまったことにして、「一巻に戻る」とかって落ちではダメ……だよね。
紙の本
修復と反転
2008/02/14 16:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
グインとランドック、古代機械の関係が浮き出てきます
物語の核心に触れながらさらにここで反転
綺麗なグインの出来上がり
物語的にはグインのキャラクター性が歪んできてしまい、難しいことになってます
ケイロニアからはるばる駆けつけた男たち、特にグインの苦悩を「私がなんとかいたしますよ」と言い切ってしまうハゾスが格好いい
軟弱で冷血なパロの連中とは一味違って気持ちがいいですね
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
徐々に明らかになっていくグインの由来。なかなか解明しそうにもないところが読み進めていくうえでの醍醐味となる。
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パロ編。グインの記憶復活を図る。数ページで終わりそうな場面を、本一冊に纏め上げた文章が読み応えあり。
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どうもなんというかその展開が、出たとこ勝負っていうかね…意外性を狙っているのか、あくまでネタを予想されたくないと思ってるのか、いやもうぶっちゃけ、どっちでもよくなってきました。ここまで記憶喪失ネタを引っ張るからには、記憶喪失でなくてはならない展開があってしかるべきだろうが、なんなのだいったいこれは。もういい加減にちゃんと記憶を戻してやれよそろそろ飽きたんだよ。前巻でも言ったけど、読者の感情を無下にする展開があまりにも多くて、本当に嫌になってきた。左腕の治療話も延々だらだら引いて、それでこうなるなんてさ…筆者のご病気は心配だし一日も早いご回復をお祈りしているけれど、それとこれとは別で、鼻面を掴んでぐるぐる引っ張り回されるような話の進め方は、不愉快でさえある。読むのを止めりゃあいいんだろうがねえ…
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グイン・サーガ119巻『ランドックの刻印(RADICATED BY RANDOCH)』です。かなり強引に元通りになりました。このまま外伝1巻『七人の魔導士』の時間に重なっていくのかな。スーティやブランの運命が気になるところです。それと作者が大病を患っているようなので、ペースを落として体調に気をつけてほしいです。
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栗本先生、お身体お大事に。
2/26読了。
グインの記憶戻りました。
豹頭王一座の話も好きだったのですが(グインが『値段』を訊かれたり、笑)これで本筋に戻ったのですね。
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なーんか、ラストの方は大昔に読んだ新井素子思い出したっす。タイトルは出てこない・・・でも読んだことある人なら分かるよね!(丸投げ感想)
グインはグインメインの話になると、こういう展開になりがちだけど、そしたらえーまかすこと同じ?とかなってきて、結局のところ全ての栗本作品リンクしてるとかじゃないよね?みたいな感じになってきて、あんまり頂けません。(魔界水滸伝も最初の方はそれなりに楽しく読んできたけど、すっかり話がデカくなると何がなんだか分からんくなってつまんなくなっちゃったからなあ)
私は人間達の話しが読みたいなあ、と思ってます。
あと後書きで書かれてらっしゃいますが、本当にいろんなものを削ぎ落として(グインに関して・もネ)無事完結させて欲しい。
私含めて、感想とかでいろいろ書いてるけど、当たり前だけど好きだから読んでるんだもの。
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グインの記憶喪失を治療する為の最後の切り札であった古代機械。予想通りというか、思いもかけないというか、物語にようやく大きな進展。
なお、作者の「あとがき」は、術後5年生存率が40%という「下部胆管癌」の手術を受ける直前に執筆された模様。手術の結果次第では、本シリーズもあと数巻で、未完の結末を迎えることになるかも、、、との事。くれぐれもご自愛のほど。
(2008/4/10)
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なんか、酷いことがおこっているような気が……。
グイン1人でさえもてあましているこの世界なのに、そんな存在が明らかになったら、どうしようもないな。
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中学から読み始めてはや20+α年…。
文章のウマが合うのか、やめられません。
確実に未完で終わるんだろうと思いつつ。。。
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本編にハゾスもやってきて、グインの記憶も・・・。
というか、本編以上のあとがき。
小説の神様、古代機械さま、「破損ハ修復シマシタ」と伝えてほしい。
スーティーが大人になるまで。
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ようやくグイン陛下とケイロニア御一行様のご対面でホッ。記憶の方は、記憶喪失の人が記憶が戻るとよくああなると聞くけどホント?ところでヨナってあんなに冷徹な面があったっけ?ナリス様のご影響なのかしら。ヴァレさんの知らないナリス様の様子をヨナが知っていて、ヴァレさんがヤキモチ?焼くのに苦笑^^;もし物語が続いていたらヨナの想像通りの展開になったのかもしれないなあ。あとがきの作者の病状報告が生々しく切ない。
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なんだって!?この二十数巻の記憶が消えてその前の記憶が元通り??グインはロボットなの?という感じですが。枝が長かったなあ・・・。
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アマの書評では物語が進み、次回からようやく本筋の話が展開されるので歓迎...てな内容の評だったので期待して読んだのですがグインの記憶に対するケリの付け方が納得できない。
これほど引張り廻しておいて、アモン撃退・イシュト返討ち・スカールとの邂逅・ガンダルとの死闘、そのうえスーティに関する記憶まで無くなるとは...(なかなかに不憫な主人公よの)ここへ来てこんな展開になるようだと、あと
十数巻やってもカタがつかない気がする。一体いつまでやる気だ?
古代機械のマスター登録場面や星船の記憶がなくなるのでは、本筋へと急展開というより3歩進んで10歩下がるくらいな感覚が...
それにまさに人形の如く扱われているグイン。周囲の人に話を聞けば激怒しそうなもの。
ケイロニアに大人しく帰ってしまうより、パロでもう少し駄々をこねて一悶着する方がストーリー的には良い。
星★★★