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現代の女性と細川ガラシャ
2007/03/03 23:38
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:jis - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史上の人物が、今ここで悩み、動き、無念の吐息を出す。大きな時代のうねりの中で各登場人物がおのおのの役割を忠実に果たす。戦国の世、男女の平等はもとより、人間としての自由が全くない時代、豊かな心情と感受性を持った一輪の花が咲く。
その名を、玉子。またの名を細川ガラシャという。明智光秀を父に持ち、教養ある母に育てられ、その時代にあっては特異な性格を持つ絶世の美女に育つ。幼い頃から、全てにおいて疑問を持ち聡い姫としても一等地を抜けている。女の幸せとは。女の生き方とは。それは、細川忠興との結婚によっても変わらない。
やがて、大きな歴史の渦に巻き込まれる。父光秀は、織田信長を破り、秀吉に破られる。時代の荒波に呑み込まれ、浮き沈む一葉のように儚く世間を漂う。親兄弟は死出の旅に赴く。自らは鄙びた山奥に逃げ隠れなければいけない。そういう逼塞した状況から少しの慰みになったのが、付き人佳代とキリシタン大名高山右近である。信じていた忠興におりょうという側室が出来、子供まで成していたと聞けば、世の不幸・空しさをかみしめると共に、キリスト教の信仰に入るのは必然的な道であった。
信じる事により、つらい運命までも喜びに変える事を取得したガラシャは、益々以て、単に女性というより、より高い人間としての崇高さを得る。内面の美しさは、外面を遙かに凌駕する。神に全てを投げ出す事。疑うことなく神の愛を得ようとすること。無心な渇仰が死の場面においても、毅然とした態度を取らせる。
いよいよ最後が近づく。石田三成と家康の戦いである。家康方につく忠興は、「隠すこともならぬ、人質に取られることもならぬ」状態にガラシャを突き落とす。気丈なガラシャは、夫の命を忠実に守る。慫慂として死を受け入れる。悲劇の人、細川ガラシャ。
だが本当に悲劇の人であったであろうか。宗教にめざめ、人間の根元をみつめ、死をも超える認識に至った。喜びに満ち、信ずる天主のもとに向かう細川ガラシャは、不平等と不合理な時代に生きた女性として、究極の幸せを掴んだ人ではないだろうか。
戦国時代の女性は・・・
2022/02/28 22:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
明智光秀の娘でもある細川ガラシャ夫人の生涯を知る中で明智光秀の人がらを構見ることができ、違った目で歴史を見ることができるようになりました。多くの人に読んでもらいたい。
クリスチャンを美化しすぎてファンタジー
2020/11/20 20:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:葉隠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教徒が迫害された理由は、宣教師とキリシタン大名がやらかしたことが原因です。
日本人を奴隷として売る、寺社仏閣、先祖の墓まで破壊、日本植民地化のための偵察とポルトガルへの報告。
同じ頃、フィリピンはスペインに植民地化されました。フィリピンという名は当時のスペイン王、フェリペ2世から名づけられました。
このことを知った日本を守らんとする武将達が危機感を抱くのは至極当然のこと。
この本では日本を売り渡そうとするお金に目がくらんだキリシタン大名やスパイ宣教師達が美化されており、史実とかけ離れすぎて、「これは歴史ファンタジーです」と注意を入れて頂かないと、これが史実だと勘違いする人が出てくるでしょう。
ファンタジー小説としては読みやすくて良いのかもしれませんが、歴史のお話ではありません。
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