剣崎と始のその後
2015/08/10 11:03
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投稿者:ぱちとと - この投稿者のレビュー一覧を見る
TV本編よりも、うんと未来のお話です。アンデッドである剣崎と始はそのまま、他はTV本編のそっくりさんが出てきます。剣崎と始の再開シーンは本編を知っていればジーンとします。
面白くないわけではないけど
2015/10/05 22:53
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投稿者:Rick - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブレイドっぽくないというか、何だか違和感があります。
300年後という設定のせいかもしれません。登場人物も剣崎と始以外は新キャラです。だから感情移入しにくいのかも。
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超全集収録の短編『たそがれ』の流れを汲みつつ本編終了後300年後の世界。違和感の入り交じる世界の原因はラストで明かされるので安心して読むべし
剣崎の笑顔は脳内再生余裕でした
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結末は知ってるもののブレイド本編未視聴。さてどうしようかと悩んで最初の数ページを捲っているうちに気付けばレジへ。
個人的には買って良かった一冊。この小説での「剣崎」を気に入らないファンも恐らく出てくるだろうと思う。
ただ、これをきっかけに「ブレイド見たいな」と思った人間が、ここに一人いることだけは記しておきたい。
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テレビ本編最終回から300年後の物語。世界中の陸地が海に沈みつつあるディストピアもの。不死身のジョーカーアンデッドであるカリスことハジメと、同じくそれとなったブレイドことケンザキ、そしてタチバナとムツキによく似たタチハラとサツキが仮面ライダーとしてアンデッドと闘う。
海に沈みつつある世界を旅する豪華客船が一つの社会を形成している。船の運航に役立つわけでもなく、金を持っているわけでもない者が暮らす廃棄エリアに住む孤児のトウゴ少年が主人公。彼と、彼が共存している孤児の集団の人間ドラマを中心とし、そこに仮面ライダー達のドラマが絡んでいく。
トウゴ達は最初にケンザキと遭遇する。ケンザキは記憶を失った漂流者として船に救助されて彼らの前に登場する。
廃棄エリアに住むサッカのコジロウが書いたテレビ版仮面ライダー剣とほぼ同じモノガタリを読んだトウゴ少年の前にアンデッドが現れた時、ケンザキは仮面ライダー剣に変身する。何故闘うのか、何故闘えるのかもわからないまま……。
トウゴとコジロウはモノガタリの登場人物が目の前に現れた興奮と驚きによって、仲間と共にライダーとアンデッドの戦いに巻き込まれていく。
印象としては〝劇画調〟だと感じた。
この物語を読んでいる時、脳内で内容がなんとなく劇画チックに再生されたのだ。
特別そういう風に思ったシーンが、方舟を脱出したトウゴ達のボートからタクホらが波にさらわれたシーン。剣が探すのだがどうしても見つからない、という絶望的なシーンが劇画のように思えた。
ケンザキとハジメがテレビ本編の後に辿った道が明かされているのだが、結末を迎えると、それは一体全体正しい記憶なのか、そしていつの頃のことなのか、と疑わずにはいられない。300年後と言われているけれど、それも特別根拠があるように感じられない。
個人的には囚人島でのギャレン=タチハラのドラマが好みだった。
最後の戦いではやっぱり不遇なのだが、個人パートではかなり優遇されている。
海賊として捕らえられ、囚人として暮らしている時の一場面が印象的だ。他の囚人が朝食のスープをほとんど貰えなかった時にちゃんと配給させるよう看守に立ち向かうなど、なかなかにかっこいい。
脱獄を試みるも牢名主のような巨漢の闖入で計画が失敗し、仲間を失い巨漢も死に、牢に戻される。
その後、サヨコによく似ている、タチハラを担当するカウンセラーのサエコに脱獄を手伝ってもらう。更には、サエコの家系が守ってきた秘宝であるギャレンのベルトを渡されるわと、なかなかに王道展開が続く。
アンデッドがかなりデウス・エクス・マキナ的に使われていた。
キャラクターがモブによって物語からの退場の危機に晒されるとどこからともなくアンデッドがやってきて、そのモブを殺すという展開が多々見られた。テンポは良いけど、目まぐるしすぎる感じがあった。
前評判としてホモホモしいと聞いていたが、物語が終わった後のハジメとケンザキの関係を見れば納得せざるを得ない。ロマンチック過ぎるんだよ。
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とりあえず、ブレイド好きなので☆5(笑)
中身は本編から300年後の話。
なので、始と剣崎以外は当時の人は出てきません。
それっぽい人はいるけど…
なにがどうして、あんな世界になったのか不明すぎる(笑)
どうやって全世界の人達を異世界に送ったの?
ただ単に始と剣崎をバトルファイトさせたかっただけ???
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一応、仮面ライダーブレイド本編の後の話です。
「一応」と書いたのは、本編に比べるとあまりに話が飛躍し過ぎなことと、
キャラクターの性格が違いすぎて本編のイメージを持っている方は間違いなく
ついていけなくなるためです。
本編より300年後の未来という設定です。ので、ジョーカーアンデッドの二人の
性格が変わってしまってもそれは仕方のないことなのかもしれませんが。。
ヒューマンのラウズカードを持った相川始はともかくとして、300年経って
平然と剣崎が人間体を維持できるのも謎です。何のために世俗を離れて生きる
決心をしたのか。
あと、設定上ギャレンがキングフォームに、レンゲルがジャックフォーム以上に
なれるわけがないのに、「それぞれの最強フォームで」戦ったみたいな記述が
あるのが気になりました。筆者はブレイドをちゃんと見ていないんじゃないか
という気になりました。
重要な箇所はボカされ、キャラクターはぶれて、本編でお馴染みのエレファント
アンデッド、タイガーアンデッドやピーコックアンデッドは、ラウザーを介して
会話出来ても良さそうなのに全く登場しないという。
ライダーファンとしては、いまいちな内容でした。
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【ノート】
・平成ライダーの中でブレイドもかなり好き。相川七瀬が歌う主題歌も、スタイリッシュなオープニングもカッコよかった。本書では番組の300年後の世界が描かれるというので、期待値は大きかった。始も剣崎もアンデッドだから、生きてても不思議はないわけだし。
・しかし読み始めてみると相変わらず読みづらい。文章はひどいし、展開もご都合主義(そう感じるのはひどい文章のせいもあると思うが)。ストーリー構成は悪くないのだが、脚本家が小説を書くって、こんな感じになってしまうのか。「小説仮面ライダー」シリーズの文章のクオリティの低さを何度も経験すると、そういうフィルターが自分の中でにできてしまうなあ。
・それでも、剣崎と始の再会があるだけで許してしまう(演出としては、もう少し盛り上げてほしい気もしたけど)。それに、剣崎がアンデッドとして300年の間に体験した絶望の記述にはちょっと圧倒された。死への渇望を抱いたアンデッドが戦場に身を置きたがるという設定も無理はない。ただ、あのモノリスみたいな石版にトンデモな設定をつけたのは、自分達がテレビで作り上げた世界観を自らの手で汚したことになるんじゃないかと思う。なお、著者はブレイドの脚本家さん。
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仮面ライダー剣を下地とした終末SF。
アンデッドと化したケンザキと、ケンザキによって生かされたハジメが運命に導かれて再び巡り合う。
ねじれこんにゃくこと統制者が無機質ではなかった。
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2024年2月
仮面ライダー剣は、平成仮面ライダーのなかでは「キバ」に次いでお気に入りの作品。「キバ」も本編視聴後小説版を読んだので、今回も例に倣って小説版を読みました。
仮面ライダー剣本編から300年後の世界。人間として生き続けろ、という剣崎の言葉を胸に生きている相川始と、自分の運命と戦いながら世界を放浪する剣崎一真という対比は、間違いなく「仮面ライダー剣」である。
そんな剣崎が運命と戦った300年の記憶が、トウゴのなかに流入する場面の表現は小説ならでは。内容は剣の世界観をもとにしたまったくの別物だが、これはこれで良し。ラスト7行にはぐっときた。
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「たそがれ」のことだな、と思わせる一節があって少し切ない。そしてギャレンとレンゲルが「最強形態へと進化した」というふわっとした書き方(ライブツアーおめでとうございます)!
三百年間の壮大な孤独の末、手に入れた安らぎはほんの束の間ではあるけれども、二人にとってはそれだけでも十分なのだ。当てのない絶望ではなく、ささやかな希望を抱いて歩くことのできる地獄のなんと明るいことか。
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再読です。発売直後に購入して読んだのですが
手放してしまった一冊となっています。
『仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE &TALK』というイベントに参加し、この小説の内容も把握しないとステージの内容を考察できなかったので改めて読んでみました。
内容としてはケンザキが姿を消してから300年後、既に荒廃してしまった地に再びアンデッドが現れたみたいな感じです。
読者の多くが、この小説の立ち位置を決めかねたのではないでしょうか。本編から地続き?パラレルワールド?タイトルと人物名だけ共通の新しい物語?
そういった疑問を浮かばせておきながら、議論が激化しないくらいには興味をそそられない内容でした。少なくとも当時の私には。
そして時を経た2024年。おそらく20thステージの脚本の方はこう思ったのでしょう。「この微妙な小説を、剣ファンが満足する形で回収してみせる!!(←そんな乱暴な言い方なわけないだろ)」と。
かくして私はまんまとその術中にハマり、Kindleで改めて購入した次第です。
作品自体の評価は当時と変わりません。微妙です。
しかしながら20thステージを経て俯瞰してみると、本書の在り方が変わって見えました。仮面ライダー剣という悲しいパッピーエンドをより強固にする一種の劇薬だと私は思います。